「G-Code」(開発中)

(96年10月7日完結)

「G-Code」とは

 「G-Code」は、T-CodeとTUT-Codeのおいしいところだけを取り出して組み合わせた漢字直接入力方式です。「覚えやすいT-Code」または「打ちやすいTUT-Code」を目標にしています。(ただし、漢字の配列は、現在鋭意開発中です)
 QWERTY配列のキーボードで「T」の下に位置する「G」をとって「G-Code」と名付けました。「T-Codeの一段下だ」と言うと謙遜しているように受け取られるかもしれませんが、「G」は「T」より打ちやすいという裏の意味も読み取って下さい。また、ビデオ予約の「Gコード」を連想して下さっても結構です。

T-Codeのおいしいところ

 「究極の入力方式」とも称されるT-Codeのおいしいところは、何と言っても、割り当てられたすべての文字が2打鍵で入力できる点にあります。
 しかも、ひらがなとカタカナと数字と句読点やカッコ等の若干の記号が、同一平面上に配置されているため、モードを切り換えたり後で変換したりする必要がなく、2打鍵だけで即座に確定入力できるのです。
 いくら覚えやすくするためとはいえ、TUT-Codeがこれをすてたのは残念なことだと思います。そこで、G-Codeには、T-Codeのこのおいしいところを取り入れました。

TUT-Codeのおいしいところ

 「指が覚えちゃう」と謳われたこともあるTUT-Codeのおいしいところは、何と言っても、かなの入力方法が整理されていて簡単に習得できる点にあります。
 しかも、ひらがなとカタカナの打ち方は同じだから、わざわざ別々に覚える必要がなく、ひらがなさえ打てればカタカナも打てることになるのです。
 いくら打ちやすくするためとはいえ、T-Codeがこのことを考えなかったのは残念なことだと思います。そこで、G-Codeには、TUT-Codeのこのおいしいところも取り入れました。

G-Codeの隠し味

 T-CodeとTUT-Codeのおいしいところを合わせるのは、実に簡単なことです。どうして今まで気が付かなかったのかと思うくらい単純なやり方で「打ちやすくて覚えやすい」配列が作れるのです。自分でも信じられないくらいです。
 ただ、両方を掛け合わせるだけではあまりにも芸がなさすぎるので、G-Code独自の味付けすることにしました。それは、もっと漢字を覚えやすくすることです。

G-Codeの設計方針

ひらがなの配列

 まず最初に、ひらがなの配列を説明します。「G-Code」なので「G」の位置のキーを使う例から挙げていきましょう。
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  | | | | | | |
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  |ぁ| |ぃ|ぅ|ぇ|ぉ|
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | |2|  |あ| |い|う|え|お|
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  | | | | | | |
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 「2」とあるのが第2打鍵の位置を表しています。この図があればわざわざ説明するまでもないことですが、右手の中段に「あいうえお」、上段に「ぁぃぅぇぉ」が並んでいます。これが、それぞれ第1打鍵の位置を示しているわけです。
 では「2」の位置をひとつ左にずらしてみましょう。
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  | | | | | | |
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  |が| |ぎ|ぐ|げ|ご|
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | |2| | |  |か| |き|く|け|こ|
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
    | | | | | | |  | | | | | | |
    +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 これで、「かきくけこ」と「がぎぐげご」の打ち方も直感的に分かるでしょう。これだけの手がかりがあれば、名探偵でなくても下図のような法則を見破ってしまうかもしれません。
    +――+――+――+――+ +――+  +――+ +――+――+――+――+
    |  |  |  |  | |  |  |  | |  |  |  |  |
    +――+――+――+――+ +――+  +――+ +――+――+――+――+
    |ワ行|ラ行|ヤ行|マ行| |ハ行|  |ぁ゛| |ぃ゛|ぅ゛|ぇ゛|ぉ゛|
    +――+――+――+――+ +――+  +……+ +……+……+……+……+
    |ナ行|タ行|サ行|カ行| |ア行|  |あ段| |い段|う段|え段|お段|
    +――+――+――+――+ +――+  +――+ +――+――+――+――+
    |  |  |  |  | |  |  |  | |  |  |  |  |
    +――+――+――+――+ +――+  +――+ +――+――+――+――+
 濁点の付く「ザ行」「ダ行」「バ行」や、小さい「ゃゅょ」の打ち方は分かりますね。そういう時は右手上段の「ぁ゛ぃ゛ぅ゛ぇ゛ぉ゛」を使います。残りの例外的な半濁音・促音・撥音・その他の記号などについては下の「右左」のストローク表を見て下さい。
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  ||ゎ|(【)】| |ヵ|!っヶ?| |ゃ|『ゅ』ょ| |ぱ|ぴぷぺぽ|||ば|びぶべぼ||
  ||わ|ゐヴゑを| |ら|りるれろ| |や|「ゆ」よ| |ま|みむめも|||は|ひふへほ||
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  ||ー|、ん。・| |だ|ぢづでど| |ざ|じずぜぞ| |が|ぎぐげご|||ぁ|ぃぅぇぉ||
  ||な|にぬねの| |た|ちつてと| |さ|しすせそ| |か|きくけこ|||あ|いうえお||
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 ここで、ひらがなの打ち方よりもストローク表の見方を説明した方がよいでしょうか。5列×4段の小ブロックが5列×4段に並んでいます。小ブロック内の文字が第1打鍵の位置を示し、表全体の中の小ブロックが第2打鍵の位置を示しています。内側から外側に「木を見て森を見る」という順序で、右手と左手のそれぞれの指がどの位置を担当するのかをとらえて下さい。
 「ぱぴぷぺぽ・ん・っ・ヴ」や句読点などの特殊な割り当ては、理屈抜きに文字と打鍵位置とを直接結び付けて強引に覚えて下さい。こうすると、「○行の△段だから△を打ってから○を打つのだな」と頭で考えて打ち方が分かる文字よりも早く反射的に打てるようになります。

カタカナの配列

 次に、カタカナの配列を説明します。といっても、新たに覚えるべきことは次の一言だけです。
 キーの位置を左右反転(鏡像反転)にしないのは、位置の把握に時間がかかるうえに混乱しやすいからです。実際にやってみると、ひらがなと同じキーを使って打順を逆転した方がはるかに簡単です。ちなみに「左右」のストローク表はこうなります。
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  ||ヮヵャパ|バ|||(!『ピ|ビ| |【ッュプ|ブ| |)ヶ』ペ|ベ| |】?ョポ|ボ||
  ||ーダザガ|ァ|||、ヂジギ|ィ| |ンヅズグ|ゥ| |。デゼゲ|ェ| |・ドゾゴ|ォ||
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  ||ワラヤマ|ハ|||ヰリ「ミ|ヒ| |ヴルユム|フ| |ヱレ」メ|ヘ| |ヲロヨモ|ホ||
  ||ナタサカ|ア|||ニチシキ|イ| |ヌツスク|ウ| |ネテセケ|エ| |ノトソコ|オ||
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 ひらがなの表と比べると分かりにくいかもしれませんが、要は「ひらがなとは打順が逆だ」ということさえ押えてしまえば、ほかに何も心配することはありません。
 ひらがなとカタカナを同じ時期に練習しても混乱することはありません。ひらがなは「右から左」、カタカナは「左から右」というリズムが自然に身に付くからです。(試しに、いつ最終回が来るのか分からない有名なアニメのタイトルを二つ打ってみて下さい^^)

漢字の配列

 漢字の配列も「覚えやすさ」を最優先します。覚えやすくするには連想を用いるのが効果的ですが、連想2ストーロークのように個々のキーの読み方からではなく、キーの位置から直接連想します。これは、実例を挙げて説明した方が早いでしょう。
  +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
  |一|二|三|四| |五|  |六| |七|八|九|〇|
  +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
  |ヴ|ル|ユ|ム| |フ|  |第| |度|今|分|週|
  +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―*―*―+―+
  |ヌ|ツ|ス|ク| |ウ|  |年| |月|日|時|間|
  +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―*―*―+―+
  |土|火|水|木| |金|  |次| |期|昨|秒|曜|
  +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 このように、関連性のある漢字どうしを第2打鍵が共通するグループに配置することによって、記憶の効率化を図ります。
 今後、このような漢字の組み合わせを毎週1セットずつ作っていく予定です(これは私自身の練習の記録と併せて、 「G-Code」にっき の中で公開していきます)。

 …と思っていましたが、「G-Code」の漢字配列作りは暗礁に乗り上げてしまいました。詳しいことは、 「G-Code(修正案)」 を御覧下さい。(97/02/19)

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