このごろどうも名犯人が少ない。なぜ、そうなってしまうのかを考えてみる。
名犯人であるためには、まず何よりも、コロンボの執拗な捜査に動じることがあってはならない。そのためには、簡単にばれてしまうようなトリックでは駄目だ。計画殺人であれ、事故死させた後の偽装であれ、こんなよれよれの刑事にそう簡単に見破られるものかという自信を犯人が持っていなくてはならない。犯人が持つ高度な専門知識や特殊な技能を駆使すれば、圧倒的に優位に立てる。
名犯人になれなかった犯人は、そのような犯罪に応用できる知識や技能を持っていないか、持っていても有効に活用していない。誰でも思い付くような、ありきたりの子供騙しのトリックで満足してしまっている。そんなことではあっという間に見抜かれてしまうので、トリッキーな筋書きやオーバーな演出で誤魔化そうとする。つまり、犯人のせいというより、犯人を生み出し、動かしている脚本家や演出家たちが悪い(*)ということだ。
(*)いったい誰が主犯なんだ? やっぱり、製作総指揮者か。
今回の犯人は、科学捜査課に所属する警察官である。しかも被害者との直接的なつながりは全くない。これは、コロンボに対して圧倒的に優位に立つための条件が揃っているといえるだろう。さて、今回の犯人は名犯人になれるのだろうか…。それは見てのお楽しみだ。







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