今度はどんな犯人が登場するのかという楽しみがある。大金持ちや大スターが犯人になる回は、当然その舞台も豪華であり、その分、舞台裏の陰湿さも際立つ。『毒のある花』では、自ら広告塔となっている化粧品メーカーの社長が殺人犯となる。つまり犯人が(大)金持ちと(大)スターを兼ね備えている(*)わけで、これは相当スキャンダラスな事件になりそうだと期待が高まる。
(*)本当に大金持ちとか大スターと呼べるかどうかは微妙な線だ。当時はこういう人を指す便利な略語はなかったが、今だったら間違いなく「セレブ」の一言でカタがつく。
今回は、その社長(もちろんセレブな美人である)が、新製品の成分(もちろん企業秘密である)を他社に漏らした元恋人の研究員(もちろんイケメンである)と激しく口論をした末、ついカッとして殴り殺してしまうという、ワイドショーだったら一ヶ月はネタに困らないだろうというほどの大事件(もちろんCMは全部差し替え)だ。それをいつものようにあの地味な刑事が解決するわけだけれども、今だったら「ロサンゼルスのコロンボ」とか何とかいうキャッチコピーが付いたりすることだろう。(笑)







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