なんと、録画していた人がいたそうです。詳しくはこちら:海外ドラマ・スタッフブログ
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このごろしきりにテレビCMで「世界一安全なアドレス」と秘密結社鷹の爪の総統がおっしゃっている「.jp」アドレスのアパウトミーですけれども、このところずっと迷惑な質問が大量に投稿されていて、みなさん相当頭を悩ませているようです。
迷惑な質問の投稿者以外を次々にコンタクトに登録するとか、迷惑な質問にわざとダミーの回答をして二度と表示されないようにするとか、いろんな手で対処してみても、そのために無駄な時間を費やしている自分にハタと気付いたときの無力感といったら筆舌に尽くしがたいものがあります。
そんなわけで、もっと根本的に解決しようと思い立って、迷惑な質問を「非表示」にするサイトを作っているところです。
今はまだ「質問一覧」をただ表示するだけの機能しかできていません(フィルター機能はこれから追加します)けれども、とにかく何をやろうとしているのかを理解していただくために「第二実験室」というサイトで公開しています。
皆さんの御参加と御協力をお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。
今度はどんな犯人が登場するのかという楽しみがある。大金持ちや大スターが犯人になる回は、当然その舞台も豪華であり、その分、舞台裏の陰湿さも際立つ。『毒のある花』では、自ら広告塔となっている化粧品メーカーの社長が殺人犯となる。つまり犯人が(大)金持ちと(大)スターを兼ね備えている(*)わけで、これは相当スキャンダラスな事件になりそうだと期待が高まる。
(*)本当に大金持ちとか大スターと呼べるかどうかは微妙な線だ。当時はこういう人を指す便利な略語はなかったが、今だったら間違いなく「セレブ」の一言でカタがつく。
今回は、その社長(もちろんセレブな美人である)が、新製品の成分(もちろん企業秘密である)を他社に漏らした元恋人の研究員(もちろんイケメンである)と激しく口論をした末、ついカッとして殴り殺してしまうという、ワイドショーだったら一ヶ月はネタに困らないだろうというほどの大事件(もちろんCMは全部差し替え)だ。それをいつものようにあの地味な刑事が解決するわけだけれども、今だったら「ロサンゼルスのコロンボ」とか何とかいうキャッチコピーが付いたりすることだろう。(笑)
犯人がある特定の分野の第一人者である場合、一般にはあまり知られていない裏話が聞けることがある。例えば、チェスの世界チャンピオンが「1922年、フランク・マーシャルは155人と同時に対局して、失ったのはわずか8試合だった。しかも、その一週間後には155試合の駒の動きを完全に再現した」というトリビアを披露する。(*)
(*)これが本当の話なのかどうかを調べてみた。フランク・マーシャルというチェスプレイヤーが実在していたことは間違いなさそうだ。どうやらこのトリビアは、同姓同名の映画プロデューサーがいたために、お遊びで挿入されたようだということも分かった。しかし、1922年に155人と同時対局をしたという事実については残念ながら確認できなかった。
話は逸れるが、どうもどこかで聞いたような名前だと思ったら、最近読んだジョナサン・キャロルの『死者の書』に描かれている作家の名前がマーシャル・フランクだった。苗字と名前が逆になってるから、日本人なら鈴木マツオみたいな感じだろうか?(笑)
そのようなわけで、今回の犯人はチェスの世界チャンピオン。対戦相手に勝てそうもないと悟って殺してしまうという、何というかどうも身も蓋もない話だ。ところが、対戦相手は重傷を負いながらも一命を取り留める。それを知った犯人は次の一手をどう指すのか…。巨大なチェス盤の悪夢が再現されたかのように、次第に追い詰められていく犯人。そのヒステリックな焦りぶりが見どころだ。
ハリウッド映画には妙な日本人が出てくるという固定的なイメージがある。この作品ではその典型的な例を見ることができる。団扇を持って含羞む“ゲイシャさん”だ。せめて扇子にしてくれよ。(*)
(*)ところで、『刑事コロンボ』が日本ロケをやるらしいぞ、という情報が映画雑誌に掲載されていたことがある。
日本ロケ計画進行中!
スクリーン12月号によると「刑事コロンボ」日本ロケが進行しているということだ。8月にプロデューサーのエバレット・チェーンバースが配給元の日本MCAにロケ計画の話と費用の打算をしに訪れた。翌9月上旬、シナリオ担当のリック・コルブとエバレット・チェーンバースが来日して、東宝撮影所、松竹撮影所、アメリカ大使館、警視庁、東京近郊を訪れ、ロケ・ハンした。現在リック・コルブは日本編“コロンボ”を執筆中で、完成次第ピーター・フォークとNBCに話をし、OKが出れば来春早々にも日本でも撮影が開始されそうである。
(縦開きの手帳・1976-10-25)
その後、日本編の企画は立ち消えになってしまった(らしい)けれども、もしも実現していたとしたら、どのようなものになっていただろうか。この情報にはユニヴァーサルの親会社やコロンボシリーズのプロデューサーの名が挙がっているので、ある程度の信憑性はあったように思える。そんなわけで、リック・コルブという正体不明の脚本家のお蔵入りになったシナリオが、もしも実在するとしたら、そこには、なんとなく団扇を持った“ゲイシャさん”が描かれていたのではないかという気がする。
今回の犯人は、自分で捌いたフグを平気で食ったりもする美食評論家だ。毒舌を武器にして金を巻き上げていたが、あるレストランのオーナーがついに反旗を翻す。そのオーナーは犯人と口論した後、正体不明の毒物によって変死する。普通に見ていれば「はは~、フグの毒を盛ったな」と分かる。しかし、どうやってワインに毒を入れたのかが分からない。まあ、だいたいそんな話だ。
最初に書いた“ゲイシャさん”のシーンは、日本から来た商社マン(?)を自宅に招いてフグサシをご馳走しているところにコロンボがやってきて…という、犯人にとっては「これはマズイな」という展開。その後、鑑識がフグの毒だったことを突き止めるので、この一連のシーンはなくても別に構わない。日本の視聴者に対するサービスだったのだろうか?
サブリミナル映像といえば『刑事コロンボ』のこのエピソードを思い出してしまうけれども、映画のフィルムにコーラだかポップコーンだかの映像を入れたら売店の売上が跳ね上がったとかなんとかという怪情報(*)が、当時はまことしやかに語られたりもしていた。で、それを殺人のトリックに使っちゃったのが、今回の作品だ。
(*)これは嘘っぱちだとか、いや、ある程度の効果はあるんだとか、いろんな意見があるようだけど、映画を見ていて異常に喉が渇いたら、それはたぶん塩分の多いポップコーンの食べ過ぎだと思った方がいい。
そんなわけで今回の犯人はたぶん心理学者だ。何が動機だったか思い出せないけれども、とにかく生きていてもらっちゃ困る人物を殺害する。被害者が計画通りのタイミングでロビーに出てきたところをサイレンサー付きの銃でプシュッと撃つ。実に手際がいい…と思っちゃうところが実はサブリミナル効果なのだ。犯人役をやるのはこれで三回目のロバート・カルプだから、ついつい騙されてしまうけれども、実際にこんなやり方でうまくいくわけがないじゃないか。
「殺人事件の犯人の多くは配偶者だ」という意味のことをコロンボが言っていたような気もするが、実際に扱った事件では、愛人殺しに比べると妻殺しは少ない。抑圧された夫が自由を得るために妻を殺す話は、このほかに『白鳥の歌』があるだけだ。
そのような不幸な夫の一人、妻に頭の上がらない写真家が、今回の犯人だ。まず、誘拐に見せかけて監禁した妻を殺す。その後、無関係な男を射殺して誘拐犯と撃ち合いになったように偽装する。そのためには、自分の足に銃弾を撃ち込むことも辞さない。それぐらい追い詰められて、決死の覚悟で犯行に及んでいるのだ。(*)
(*)そう言えば『白鳥の歌』の犯人も、自分が操縦する自家用機を墜落させるという捨て身の犯行だった。この点で、現在の境遇から脱出するための殺人は、現在の地位を守るための殺人とは大きく異なるといえるかもしれない。誘拐犯から届いた(ように見せかけた)脅迫状や写真が証拠となり、犯人のアリバイが成立する。コロンボはいつものように不審な点を次々に発見していくのだが…。今回の見どころは「潜入捜査」だ。(笑)
これが第一期の最後の作品だと知ったのは、だいぶ後になってからのことだった。そう言われて見ると、なるほど確かに最後を飾るにふさわしい難事件のようにも見えてくる。しかし、最初に見たとき(*)の記憶は、いつもと同じようなパターンだったという印象ぐらいしか残っていない。
(*)僕は1974年11月23日の再放送で初めて見た。残念ながら最初の二作と第一期の七作は初回放送時には見ていないのだが、1974年4月からは(再放送を含めて)もちろんテレビに噛りついて見ていたし、手帳には毎回必ずでかでかとタイトルを書いていた。初回放送日のデータはいろんな資料に出ているので、再放送分だけ転記しておく。
放送年月日 タイトル 1974-10-12 殺人処方箋 1974-10-19 ホリスター将軍のコレクション 1974-10-26 構想の死角 1974-11-02 指輪の爪あと 1974-11-09 二枚のドガの絵 1974-11-16 死の方程式 1974-11-23 パイルD-3の壁 1974-11-30 もう一つの鍵 1974-12-07 死者の身代金 1974-12-21 アリバイのダイヤル 1975-08-25 黒のエチュード 1975-08-26 断たれた音 1975-08-27 偶像のレクイエム 1975-08-29 二つの顔 1975-08-31 溶ける糸 1975-12-22 第三の終章 1975-12-23 毒のある花 1975-12-24 意識の下の映像 1976-03-29 ロンドンの傘 1976-03-30 悪の温室 1976-03-31 愛情の計算 1976-04-01 別れのワイン 1976-08-09 野望の果て 1976-08-10 白鳥の歌 1976-08-11 権力の墓穴 1976-08-12 逆転の構図 1976-08-13 自縛の紐 1977-08-23 歌声の消えた海 1977-08-24 祝砲の挽歌 1977-08-25 忘れられたスター 1978-03-27 死者の身代金 1978-03-28 構想の死角 1978-03-29 パイルD-3の壁 1978-03-30 ロンドンの傘 1978-07-15 別れのワイン 1978-07-22 断たれた音
NHKでの(再)放送はもう少し続いたと思うけれども、残念ながら、これ以降の手帳には放送日の記録はなかった。
さて、今回の犯人は野心的な建築家。その夢のような都市建設の計画を出資者の夫が知って猛反対する。出資者の夫が車に乗るところを待ち伏せしていた犯人が拳銃を突き付けて (どうやら殺害したらしい)。被害者の前妻が行方不明になったと通報して、コロンボが登場する。被害者の現在の妻(出資者)も犯人も、居場所が分からないのはいつものことだと言って取り合わない。しかし前妻だけは、殺されたのではないかと心配している。
まあざっとこんな感じで、死体が出なければ殺人事件にはならない。犯人は一体どこに死体を隠したのか? この厚い壁を前にして、コロンボはあくまでも真正面から突破しようとする。無事に突破できるのかどうかは見てのお楽しみだ。
強く印象に残っていることだけは確かなんだけれども、他の作品とはかなり異質な感じがして、どこにどう位置づければいいのかが分からなかった。今、改めて見直してみたけれども、分かりそうで、やっぱりよく分からない。古い作品なのに、どことなく妙に新しいようにも見える。(*)
(*)そういえば、コロンボの車が(ポンコツだと言っている割に)まだそれほどひどい状態にはなっていなくて、ナンバープレートの文字がしっかり読めたりする。
今回の犯人は、化学工業会社の若い重役。肩書きは専務だが遊んでばかりいる。創業者である父親が事故で亡くなり、今は叔母の夫が社長の座に就いている。会社の身売り話を進めている叔父と犯人とは、そんなわけで犬猿の仲だ。悪事を暴かれ会社から追放されそうになった犯人は、葉巻に仕掛けた爆弾で叔父の殺害を企てる。
天才的な犯人が、緻密な計画を立てておきながら、実行時にはなぜか危うい綱渡りをしてしまう。もしかすると、持ち前のノリの良さでカバーするのも計画のうちなのかもしれない。今回は、そんな無茶苦茶な犯人をハラハラしながら見るという趣向なの(だと考えてもいいの)だろうか。
このタイトルを見ると、作品を見たときの記憶がよみがえる。(*1)
(*1)僕がこれを初めて見たのは1974年の12月、NHKの毎週土曜夜8時放送の最終回だった。このときからカセットテープに録音して何度も聴きながら、次の放送を待ちわびるようになった。
『アリバイのダイヤル』というタイトルを見れば、「これは電話を使って(*2)アリバイ工作をする話だったな」とすぐに分かる。初見の人にはちょっとストレートすぎるかもしれないけれども、分かりやすいのはいいことだ。そういえば、前回の『溶ける糸』というのも分かりやすいタイトルだった。タイトルを見て事件の内容をすぐに思い出せるのは、いいことだと思う。(ただし、ネタバラシにならない範囲内で)
(*2)そういえば、『刑事コロンボ』には、電話がトリックに使われる話が多いような気がする。犯行を偽装するために犯人が使うこともあるし、犯人にかまをかけるためにコロンボが使う場合もある。1970年代後半から20世紀末にかけては電話という小道具が活躍できた時代だったと言えるかもしれない。
そんなわけで、今回は犯人が電話を使ってアリバイを作る話だ。犯人はプロフットボールチームのゼネラルマネージャー。犯人は試合中にスタジアムを抜け出して、自宅で泳いでいる被害者を撲殺する。その凶器を平然としてプールの中に放り込むのを見ると、これが計画的な犯行だと分かる。現場に残した凶器から足がつく心配はないのだ。その後の展開には、ちょっと分かりにくいところもあるけれども、途中であきらめず最後までじっくりと見ることをお薦めする。







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