「断る」
ジョナサンは、ドングリを窓から投げ捨てた。
ドングリがころころと転がって池の中へ落ちようとした瞬間、勢いよく水を噴きかけて撥ね返したドジョウが一言。「親譲りの水鉄砲だ」
「なぜ?」
そう問いかける眠り姫に、ジョナサンは服を着ながら答えた。
「君は君の夢を見ていればいい。僕は僕の夢を見る。それだけだ」
すると、眠り姫は消えた。
ジョナサンが家の外に出ると、地面に落ちたドングリの周りで、得体の知れない妙な生き物が踊りを踊っていた。
「光る玉を返してくれ」
得体の知れない妙な生き物は、にっと笑って光る玉を差し出した。ジョナサンがその玉を手にすると、青白い一筋の光が天の一角を指した。
ジョナサンはその方角を見定めてから、ゆっくりと走り始めた。両脚に力をこめて加速して、両腕を大きく拡げた。全身で風を聞きながら走り続けた。そして、軽く羽ばたいたとき、ジョナサンの体は宙に浮いた。

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