ヽ大と八房の罵り合いを聞いているのに飽きたのか、その場から抜け出したピンクの豚が河原を歩いている。
何か光るものあった。まわりを見ると同じものがあちこちに落ちている。ピンクの豚は一つずつ匂いを嗅ぎながら拾い始めた。
すると川上から、大きなドングリがドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。
そのあとを、巨大なドジョウが追いかけてきて、一緒に遊びましょうと言いました。
すると川上から、大きなドンブリにのった巨大な一寸法師が流れてきました。
そのあとを、巨大な打出の小槌が追いかけてきて、大きくなあれ、大きくなあれ。
すると川上から、大きな腿がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。
また、バラバラ事件か?
すると川上から、肉をくわえた一休さんが流れてきました。
なんだ、違ったのか。
すると川上から、虎が流れてきました。
「元に戻してくれ~」
すると川上から、眼鏡をかけた老紳士が流れてきました。
「元に戻してくれ~」
すると川上から、ふやけた鯛焼きが流れてきました。
「海はまだかー」
すると川上から、そうめんが流れてきました。
「夏ですねー」
すると川上から、うどんとスパゲティが流れてきました。
「食べ物を粗末にしてはいけませんねー」
すると川上から、猫が流れてきました。
そのあとを、「ぬこー」「動物虐待」「死ね」などの色とりどりの文字がいっぱい流れていきました。
すると川上から、鍋が流れてきました。
「そうだ、今夜は猫鍋にしよう」
すると川上から、毛むくじゃらのエイリアンが流れてきました。
「冗談だって」
すると川上から、口の曲がった鮭が流れてきました。
「また流れを読み間違ったか」
すると川上から、蛙が流れてきました。
水が濁っていて、水面下はよく見えませんでした。
すると川上から、河童が流れてきました。
これは説明不要ですね。
すると川上から、瓶に入った手紙が流れてきました。
たぶん上流には無人島があるのでしょう。
すると川上から、椰子の木の生えた島が流れてきました。
ほら、やっぱりね。
すると川上から、釣り竿が流れてきました。
そのあとから、「待ってくれー」と言う声が…。
すると川上から、太公望が流れてきました。
なんだ、釣りじゃなかったのか。いや、やっぱり釣りか?
すると川上から、車内アナウンスが流れてきました。
「危険ですので、吊り革におつかまりください」
すると川上から、白線が流れてきました。
「白線の内側までおさがりください」
すると川上から、長嶋が流れてきました。
「次は藤田~、藤田です」
すると川上から、トロッコに乗った熊が猛スピードで流れてきました。
「くだらん!」
すると川上から、勢いに乗った若手芸人が流れてきました。
流れが早すぎて、もう誰が誰だかよく分かりません。
すると川上から、テロップが流れてきました。
流れが早すぎて、全然読めません。
すると川上から、スモークが流れてきました。
ドライアイスで地球を冷やそうとしているのでしょう。
すると川上から、氷山が流れてきました。
このあと意外な結末が…!
すると川下から、船頭の多い船がやってきました。
そして、氷山に上りました。
すると上空から、ヘリコプターが降りてきました。
「カット! やっぱりCGにしよう」
すると川の中から、スタッフがぞろぞろ出てきました。
「今さらそれはないでしょ~」
すると川上から、クルーザーに乗ったプロデューサーが流れてきました。
「予算オーバーだ」
すると川上から、クルーゾーに乗ったピンクの豹が流れてきました。
BGMに乗って、ピンクの豚も一緒に踊り始めました。
「何をしてるの?」
伏姫が声をかけると、ピンクの豚は踊りをやめて、拾い集めていた玉を見せた。
「これは、ヽ大法師が八房に投げつけた数珠玉ね」
河原には、まだたくさんの玉が落ちている。ピンクの豚と伏姫は溜め息をついた。

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