カテゴリ「余話」の記事 (3)

 ある日、一休さんが歩いていると、橋の前に立札があった。

この橋、渡るべからず
真ん中に大きな穴があいています

 しかし一休さんは、いつものように橋の真ん中を歩いて渡った。幸い、へべれけだったので穴には落ちずに済んだ。


 別のある日、一休さんが歩いていると、橋の前に立札があった。

この橋、渡るべからず
真ん中に大きな穴があいています

 一休さんは素面だったが、立札をよく読まずに橋の真ん中を渡った。どぼ~ん。


 ある日、肉をくわえた犬が歩いていると、橋の前に立札があった。

この橋、渡るべからず
真ん中に大きな穴があいています

 しかし字が読めない犬は、立札に小便をかけてから橋を渡った。穴に気付いて覗き込むと、肉をくわえた犬と目が合った。その犬の肉を奪ってやろうと一声吠えると、くわえていた肉が落ちて行った。それを横から飛び出した一休さんがパクリ。


 ある日、スナフキンが歩いていると、橋の前に立札があった。

この橋、渡るべからず
真ん中に大きな穴があいています

 スナフキンは立札をバラバラにして、その木切れで穴を塞いだ。そして、手すりに腰かけると釣りを始めた。

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 長い冬の間に、アリたちが溜め込んだ食糧がとうとう底をついてしまった。巣の外へ出てみると、キリギリスの死体がみつかった。キリギリスのおかげで、アリたちは飢え死にせずにすんだ。

 ホトトギスが鳴いていると、アリがこう言った。
 「働きもせず鳴いているだけなんて、いい身分だね」
 すると、ホトトギスはこう答えた。
 「いい身分だなんて、とんでもない。鳴かないと信長に殺されてしまうのです」

 ナイチンゲールが鳴いていると、ホトトギスがこう言った。
 「あなたも信長に殺されないように鳴いているのですか?」
 するとナイチンゲールはこう答えた。
 「殺されるなんて、とんでもない。私は王様が死なないように鳴いているんです」

 グンタイアリが通過すると、その後には王様の骨が残った。
 ナイチンゲールはどこかへ逃げたようだ。

 ナイチンゲールが鳴いていると、負傷兵がこう言った。
 「鳴いてばかりいないで、早く治療してくれ」
 するとナイチンゲールは負傷兵の傷口にくちばしを突っ込んで、弾丸を取り出した。

 負傷兵が泣いていると、上官がこう言った。
 「これくらいの傷で泣くんじゃない」
 すると負傷兵は上官の立てた作戦に首を突っ込んで、ダメ出しをした。

 グンタイアリが通過すると、その後には負傷兵と上官の骨が残った。
 ナイチンゲールはどこかへ逃げたようだ。

 ホトトギスが鳴いていると、ウグイスがこう言った。
 「鳴いてばかりいないで、卵を温めろよ」

 ウグイスが平安京で鳴いていると、エイリアンがやって来た。

 ウグイス嬢が泣いていた。たぶん事情があったのだろうが、マイクは切っておいた方がいいと思う。

 ホトトギスを鳴かせてやろうと、山猿があれこれと挑んでいた。

 アリがナシにたかっていた。これってアリ、それともナシ?

 アリクイとアリジゴクが睨み合っていた。双方、何もできず、勝負にならない。

 アリがこう言った。
 「さあ、立ち上がってかかって来い」

 ミツバチが毎週泣いていた。脚が二本足りないのが、たぶん悲しかったのだろう。

 ハチミツをクローバーにかけて食べる。これってアリ、それともナシ?

 カレーをナシにつけて食べる。これってアリ、それともナン?

 アリクイがバクにこう尋ねた。
 「夢なんか食って、うまいのか?」
 するとバクがこう答えた。
 「頼むから、蟻を食ってる夢を見るのはもうやめてくれ」

 その夜、アリクイは夢の中でバグを食っていた。
 結局、虫じゃないかとバクは思った。

 シロアリは、クロアリから届いた手紙をうっかり食べてしまった。
 クロアリは、「何か用?」と訪ねて来たシロアリをうっかり食べてしまった。
 すると、グンタイアリが通過して、後には何も残らなかった。

 オウムが富士山麓で鳴いていると、機動隊がやって来た。

 ナイチンゲールが泣いている横で、負傷兵がこう言った。
 「ごめん」
 たぶん情事があったのだろうが、マイクは切っておいた方がいいと思う。

 どうやっても鳴かないホトトギスに、山猿が困り果てていた。そういう無理強いは、もうよした方がいいと思う。

 ナイチンゲールがぐったりしている横で、アリクイが泣いていた。
 「嘘つき」
 たぶん何か行き違いがあったのだろうが、これ以上詳しいことは、もう語らない方がいいと思う。

 作者が弱音を吐いた。
 「この形式でひねったストーリを書くのは、もうこのへんが限界っす」

 キリギリスが鳴いていると、マツムシとスズムシとクツワムシとウマオイがやって来て、セッションが始まった。演奏が終わると夜が明けていた。
 「また来年もやろうな」
 そう言い合って、彼らは去って行った。


※スケジュールの都合により、「地底の大王と底なしの穴」の続編「地底一族の陰謀」は、明日の18:30に公開します。

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 ヽ大と八房の罵り合いを聞いているのに飽きたのか、その場から抜け出したピンクの豚が河原を歩いている。
 何か光るものあった。まわりを見ると同じものがあちこちに落ちている。ピンクの豚は一つずつ匂いを嗅ぎながら拾い始めた。

 すると川上から、大きなドングリがドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。
 そのあとを、巨大なドジョウが追いかけてきて、一緒に遊びましょうと言いました。

 すると川上から、大きなドンブリにのった巨大な一寸法師が流れてきました。
 そのあとを、巨大な打出の小槌が追いかけてきて、大きくなあれ、大きくなあれ。

 すると川上から、大きな腿がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。
 また、バラバラ事件か?

 すると川上から、肉をくわえた一休さんが流れてきました。
 なんだ、違ったのか。

 すると川上から、虎が流れてきました。
 「元に戻してくれ~」

 すると川上から、眼鏡をかけた老紳士が流れてきました。
 「元に戻してくれ~」

 すると川上から、ふやけた鯛焼きが流れてきました。
 「海はまだかー」

 すると川上から、そうめんが流れてきました。
 「夏ですねー」

 すると川上から、うどんとスパゲティが流れてきました。
 「食べ物を粗末にしてはいけませんねー」

 すると川上から、猫が流れてきました。
 そのあとを、「ぬこー」「動物虐待」「死ね」などの色とりどりの文字がいっぱい流れていきました。

 すると川上から、鍋が流れてきました。
 「そうだ、今夜は猫鍋にしよう」

 すると川上から、毛むくじゃらのエイリアンが流れてきました。
 「冗談だって」

 すると川上から、口の曲がった鮭が流れてきました。
 「また流れを読み間違ったか」

 すると川上から、蛙が流れてきました。
 水が濁っていて、水面下はよく見えませんでした。

 すると川上から、河童が流れてきました。
 これは説明不要ですね。

 すると川上から、瓶に入った手紙が流れてきました。
 たぶん上流には無人島があるのでしょう。

 すると川上から、椰子の木の生えた島が流れてきました。
 ほら、やっぱりね。

 すると川上から、釣り竿が流れてきました。
 そのあとから、「待ってくれー」と言う声が…。

 すると川上から、太公望が流れてきました。
 なんだ、釣りじゃなかったのか。いや、やっぱり釣りか?

 すると川上から、車内アナウンスが流れてきました。
 「危険ですので、吊り革におつかまりください」

 すると川上から、白線が流れてきました。
 「白線の内側までおさがりください」

 すると川上から、長嶋が流れてきました。
 「次は藤田~、藤田です」

 すると川上から、トロッコに乗った熊が猛スピードで流れてきました。
 「くだらん!」

 すると川上から、勢いに乗った若手芸人が流れてきました。
 流れが早すぎて、もう誰が誰だかよく分かりません。

 すると川上から、テロップが流れてきました。
 流れが早すぎて、全然読めません。

 すると川上から、スモークが流れてきました。
 ドライアイスで地球を冷やそうとしているのでしょう。

 すると川上から、氷山が流れてきました。
 このあと意外な結末が…!

 すると川下から、船頭の多い船がやってきました。
 そして、氷山に上りました。

 すると上空から、ヘリコプターが降りてきました。
 「カット! やっぱりCGにしよう」

 すると川の中から、スタッフがぞろぞろ出てきました。
 「今さらそれはないでしょ~」

 すると川上から、クルーザーに乗ったプロデューサーが流れてきました。
 「予算オーバーだ」

 すると川上から、クルーゾーに乗ったピンクの豹が流れてきました。
 BGMに乗って、ピンクの豚も一緒に踊り始めました。

 「何をしてるの?」
 伏姫が声をかけると、ピンクの豚は踊りをやめて、拾い集めていた玉を見せた。
 「これは、ヽ大法師が八房に投げつけた数珠玉ね」
 河原には、まだたくさんの玉が落ちている。ピンクの豚と伏姫は溜め息をついた。

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