カテゴリ「昔話」の記事 (37)

 今が昔になってしまった未来のお話です。

 あるとき、ある海岸に、一人の不審な老人が現われました。通報を受けた民間警察官がすぐに駆けつけました。

 警察官が氏名を尋ねると、老人は「ウラシマタロー」と名乗りました。ここで何をしているのかと尋ねると、「カメをタスけて、リューグージョーへイって、カエってキたら、みんないなくなっていた」などと意味不明のことを言っています。

 老人が大事そうに抱えている不審な箱のことを尋ねると、「オトヒメサマからもらったタマテバコだ」という返事で、どうも要領を得ません。そこへ、目撃者の話を聞いていたもう一人の警察官が戻って来ました。
 「モクゲキシャのハナシでは、ジーさんがそのハコのフタをアけたときにシロいケムリのよーなモノがデていたそーです」
 「そーか。それはヤッカイだなー」

 老人は近くの支店まで連行されて、手順通りの取り調べを受けました。

  •  IDカードを所持していない
  •  DNA照会の結果、行方不明者のリストにも全ユーザーリストにも該当者はなく、六親等以内の血縁者もいない
  •  所持していた箱は爆発物ではなく、中の気体は無害である
  •  声紋解析の結果、古代語に特有の訛りがある

 以上の状況証拠を公開したところ、数分後に検察員が集まり、形式的な会議を経て「航時法違反容疑で逮捕・起訴・有罪」との結論に達しました。

 航時法違反といえば殺人と並ぶ重罪です。状況証拠だけで有罪に持ち込めるのかという疑問も出ていましたが、ある検察員が「フタをアけたらシロいケムリのよーなモノが」で検索して、昔の判例を発見したのが決め手になったというお話です。

 「ウラシマタロー」を検索した人がいなかったのは、本当に残念なことですね。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昔、昔、あるところに、お爺さんと、お婆さんが住んでいました。

 お爺さんは、ゴルフ場へ芝刈りに行き、お婆さんは、うちで洗濯機を回しました。

 お爺さんが芝を刈っていると、穴に首を突っ込んで抜けなくなり、パタパタともがいている鶴がいました。かわいそうに思ったお爺さんは、鶴を助けてやりました。すると鶴は、嬉しそうに飛んで行きました。

 お婆さんが洗濯をしていると、洗濯機の中から変な音が聞こえてきました。ドンブラコ、グルングルングルン。ドンブラコ、ゴロンゴロンゴロン。フタを開けてみると、大きな桃がぐるぐる回っていました。お婆さんはびっくりして洗濯機を止め、大きな桃を拾いあげました。お婆さんは大きな桃を冷蔵庫に入れてから、もういちど洗濯機を回しました。

 お爺さんが芝を刈っていると、穴に首を突っ込んで抜けなくなり、バタバタともがいている亀がいました。かわいそうに思ったお爺さんは、亀を助けてやりました。すると亀は、嬉しそうにゆっくりと歩いて行きました。

 お婆さんが洗濯をしていると、洗濯機の中から変な音が聞こえてきました。ドンブラコ、クウェクウェクウェ。ドンブラコ、クワックワックワッ。フタを開けてみると、変なアヒルがぐるぐる回っていました。お婆さんはびっくりして洗濯機を止め、変なアヒルを抱えあげました。冷蔵庫はいっぱいだったので、仕方なく変なアヒルを逃がしてやりました。すると変なアヒルは、嬉しそうにワルツを踊りながらヨタヨタと歩いて行きました。

 仕事を終えたお爺さんが帰ってくると、お婆さんが冷蔵庫から大きな桃を取り出しました。お爺さんとお婆さんは、その大きな桃を二人で分け合って仲良く食べました。すると、お爺さんとお婆さんは、すっかり若返ったような気分になりました。

(中略)

 トントントンと戸をたたく音でお爺さんが目を覚ましました。こんな夜ふけに誰だろうと戸を開けてみると、そこには若くて美しい娘が立っていました。「今日、ゴルフ場で…」と言いかけた娘の口を、お爺さんは慌ててふさぎました。振り返ると、お婆さんは疲れてぐっすり眠っているようです。お爺さんは静かに娘を招き入れ、自分の部屋に連れ込みました。

(中略)

 トントントンと戸をたたく音でお婆さんが目を覚ましました。こんな夜ふけに誰だろうと戸を開けてみると、そこには若くて美形の男が立っていました。「今日、ゴルフ場で…」と言いかけた男の口を、お婆さんは慌ててふさぎました。振り返ると、お爺さんの姿がありません。お婆さんは静かに男を招き入れ、自分の部屋に連れ込みました。

(中略)

 お爺さんと若い娘は、困った状態になってしまいました。この非日常的なシチュエーションに興奮しすぎたために招いてしまったことなのですが、ここまで注意深く読んでこられた大人の読者の方々には、これ以上語らなくても、だいたい想像はつきますよね。

 お婆さんと若い男も、困った状態になってしまいました。以下同文。

 するとそこへ、一列につながなった人たちが、ぞろぞろとやって来ました。お婆さんが逃がした変なアヒルは、成長して金のガチョウになっていたのです。

 さあ、みんなで掛け声をかけましょう。

 うんとこしょ、どっこいしょ。
 うんとこしょ、どっこいしょ。

 うんとこしょ、どっこいしょ。
 うんとこしょ、どっこいしょ。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昔、昔、ある国に、とっても小さな女の子がいました。お姉さんたちや母親には「親指姫」と呼ばれて、たいそう可愛がられていました。

 ある日、お姉さんたちと母親が、お城の舞踏会に出かけることになりました。でも、小さな親指姫だけは、お留守番です。

 「ああ、わたしも舞踏会に行きたいなあ」
 そんなことを思いながら、東の窓に座ってお月様をながめていると、魔法使いのお婆さんが現われました。
 「そんなに行きたいかい? だったら魔法で連れて行ってあげよう」
 「ほんとうに? でも、着ていく服がありません」
 「だったら魔法で、ほれ、この通り」
 魔法使いのお婆さんが、魔法の杖を一振りすると、きれいなドレスが現われました。
 「まあ、すてき」
 うれしくなった親指姫は、新しいドレスに着替えようと、着ている服を全部脱いでしまいました。
 「でも、このドレスは、わたしには大きすぎます」
 「だったら魔法で、ほれ、この通り」
 親指姫は、みるみる大きくなって、ドレスにぴったりのサイズになりました。
 「ありがとう! お婆さん」
 親指姫は、裸のままでお婆さんに飛びついて大喜び。
 「ほらほら、はやく着なさい。このごろは裸が出るだけで過剰に反応する人たちがいるからね…」
 「はーい」
 親指姫は、素直にドレスを身にまといました。
 「それでは、行ってきまーす」
 そのまま駆け出した親指姫を、お婆さんが呼び止めます。
 「おやおや、お城まで走って行くつもりかい?」

(中略)

 「このうちには、カボチャがないのかい?」
 お婆さんはちょっと困っていました。
 「ネズミさんはいっぱいいました」
 親指姫は、ネズミを6匹もつかまえてきました。
 「何か野菜はないのかい?」
 親指姫は、何だか変な野菜のようなものを掘って来ました。
 「何だいこれは?」
 「裏の薮に生えてました」
 「まあ、なんとかやってみよう」
 そう言うと、お婆さんは魔法の杖を振りました。すると、変な野菜がスポーツカーのような馬車になりました。魔法の杖をもう一振りすると、ネズミたちは真っ白い馬になりました。
 「さあ、これで6頭立ての馬車ができた」
 さっそく馬車に乗り込む親指姫に、お婆さんは言いました。
 「いいかい、よくお聞き。この魔法は、夜の半分の間しか効かないのだよ。あのお月様が南の空に上ってしまう頃には、みんな元の姿に戻ってしまうから、その前に必ず帰ってくるんですよ」
 「はーい。わかりました」
 「では、気を付けて行っておいで」
 「行ってきまーす」
 魔法の馬車は、お城を目指して猛スピードで突っ走りました。

(中略)

 親指姫は王子様と踊っていました。こんなに胸がどきどきするのは初めてです。すっかり夢中になって、時間が経つのも忘れていました。
 王子様も親指姫のことがすっかり気に入っていました。でも、この娘はなぜ裸足なんだろう? 王子様が、ふとそんなことを思ったとき、時計の鐘が十二時を打ち始めました。

 すると、親指姫のドレスがいきなりパッと消えました。
 「はっ、はっ、裸?!」
 さっきまでニコニコしていた王子様は、額に青筋を立てて怒り始めました。王子様は、最近、交易をはじめた光の国や大人の国との関係悪化を気にして、とても神経質になっているのです。
 親指姫は、王子様の手を振りほどいて、その場から逃げ出しました。
 「その娘をつかまえろ!」
 そう王子様は叫びましたが、その場の誰もが親指姫の姿を見失ってしまいました。魔法が解けて、元の小さな親指姫に戻っていたからです。

(中略)

 お城から駆け出した親指姫は、急いで馬車に乗り込みました。どうにか間に合ったようです。魔法の馬車は親指姫のうちを目指して猛スピードで突っ走ります。

 しかし、走っているうちに、とうとう魔法が解けてしまいました。まず、スポーツカーのような馬車が元の変な野菜に戻ります。すると、びっくりした6頭の馬たちは変な野菜を思いっきり蹴っ飛ばしました。そして、6頭の馬たちも元の6匹のネズミに戻りました。

 親指姫は、ロケットのような形をした変な野菜に閉じ込められたまま、空高く舞い上がって、お月様のまわりをぐるりと一周してから、遠い、遠い、シナの向こうの島国まで飛んで行ったということです。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昔、竹取の翁がいた。あるとき、竹を切りに行った翁は、光り輝く筍を見つけた。翁は、その不思議な筍を掘り出して、うちへ持ち帰った。

 さて、どのように料理したものかと翁が思案していると、いつの間にか隣に座っていた媼が、こう言った。
 「まあ、こんな変てこな野菜は初めて見ましたよ」
 「またトボケたことを…。ばあさん、これは、筍じゃ」
 「あらあら、そうでしたかねえ」
 媼はくすくす笑いながら、筍に庖丁を入れた。
 すると、筍の中から小さな可愛い女の子が出てきた。

 翁と媼は、女の子を「かぐや姫」と名づけて、たいそう可愛がって育てた。かぐや姫は、すくすくと育ち、あっという間に、村一番の器量良しになった。

 噂を聞きつけた男たちが、かぐや姫を一目見ようと集まって来た。しかし、かぐや姫は誰も相手にせず、月を眺めては溜め息をついてばかりいる。その様子を垣間見た男たちがさらに噂し合って、話には尾鰭が付き、「器量良し」が「天女」へと変わっていく。

 そんなある日、竹取の家に、さる公達が訪れた。天女がいるという話は本当なのかという用向きだ。これを聞いて、翁は腰を抜かしたが、媼はいつものよう笑みをうかべて、こう答えた。
 「ええ、まことの天女かどうかは存じませんが、天女だと噂されている娘ならおりますよ」
 そして、かぐや姫を呼び寄せた。

 かぐや姫は、美しいだけでなく聡明でもあった。適当なことを言ってあしらえる相手ではないと察して、このように語った。
 「私には、この地に生まれる前に、どこかで月を眺めていたという思い出があります。それがどこであったのかは分かりませんが、ここから見る月と同じ姿をしておりました。天上界から見る月がどのような姿であるかを知りません。そのようなわけで、残念ですが、私には自分が天女であるかどうかをお答えすることができません」

(中略)

 かぐや姫は、以前の快活さを失い、ますます塞ぎ込んでしまった。ある夜、かぐや姫が月を眺めていると、媼が声をかけた。
 「どなたか、遠くの御方を思い出しているのですね?」
 「なぜ、そのようなことを…」
 かぐや姫が振り向くと、媼はただにっこりと笑っていた。

(中略)

 ある日、件の公達が、天女の羽衣を携えてやって来た。これはある漁師が浜で拾ったという天女の羽衣である。もしも、あなたが天女であるのなら、きっぱりとあきらめよう。しかし、天女ではないのなら、ぜひとも輿入れを願いたい。この無理難題には、さすがの媼も困ってしまった。
 一旦奥の部屋に引っ込んで、翁と媼が考えあぐねていると、かぐや姫の声がした。
 「おじいさん、おばあさん、お話ししたいことがあります」
 翁が返事をすると、かぐや姫は静かに襖を開け、部屋に入ってきた。そして、ゆっくりと話し始めた。

 「実は、私は外つ国で生まれた者なのです。ここへ来たときにはすっかり忘れておりましたが、月を眺めている間に少しずつ思い出してきたのです。ある夜、その国のお城で、踊りの宴が催されました。私は馬車に乗ってお城へ行き、ある方と一緒に踊っておりました。そのあと…」
 かぐや姫は、しばらく目を閉じていたが、やがて目を開けて話を続けた。
 「その方が何か叫んで、私は急いで馬車に乗ったということしか思い出せません。何か悪いことが起きたのだと思います。その方が御無事かどうか。御無事ならば、もう一度お目にかかりたい。ただそのことばかりが胸の内に溢れてくるのです」
 そこまで聞くと、翁はこう言った。
 「それでは、あの御方にはお断り申し上げるしかあるまい」
 「あの御方とは、どなたのことですか」と、かぐや姫が尋ねると、媼が答えた。
 「この前の、都からおいでになった公達さまですよ。ちょうど今も、お見えになってるところです」

(中略)

 天女の羽衣の話を聞いたかぐや姫は、「それでは、天女の舞いを舞うことにいたします」と言って、翁と媼を驚かせた。
 「今宵は十五夜です。天女の羽衣の力をお借りすれば、生まれた国に帰れるかもしれません。いずれにしても、これ以上、答えを遅らせると御迷惑をおかけすることになりますので」
 そして、かぐや姫は居住まいを正し、三つ指を突いた。

(中略)

 天女の羽衣を身にまとったかぐや姫が、家の中から出て来た。翁と媼、そして公達が見守る中、かぐや姫は踊り始める。

 かぐや姫は、舞踏会で踊った輪舞曲を思い出した。王子の笑顔を思い出した。王子の手の温もりを思い出した。ひんやりした床の感触を思い出した。胸のときめきを思い出した。そして、12時を打つ鐘の音を思い出した。王子の叫び声を思い出した。恥ずかしさのあまり、王子の手を振りほどいたことを思い出した。その場から逃げ出してしまった自分を思い出した。それから、優しかった母と姉たちを思い出した。母が作ってくれた小さな服を思い出した。あのとき言った自分の言葉を思い出した。

 そして、かぐや姫は、静かに踊りを終えた。

 「この羽衣はお返しいたします。本当の天女がお困りでしょうから」

 かぐや姫は宙高く舞い上がり、羽衣をはらりと脱ぎ捨てると、夕焼け空の彼方へと消えて行った。

 羽衣を受け止めて呆然とする公達。名残り惜しげに空を仰いでいる翁。そして、満足げに微笑む媼。その背後には、竹林を透かして見える望月の姿。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 あるとき、ピノキオが森の中を歩いていると、甲高い音が近づいてきた。
 カラン、コロン。カラン、コロン。
 木の陰に身を隠したピノキオが息をひそめて見ていると、何やら恐ろしい風体をした怪物が歩いている。
 カラン、コロン。カラン、コロン。
 それは、怪物の履き物が立てている足音だった。怪物は赤い顔をしていて鼻が異様に高かった。
 カラン、コロン。カラン、コロン。
 その妙な形の履物は、ピノキオと同じように堅い木で出来ているようだ。その懐かしい音に誘われて、ピノキオはこっそり後をつけていった。

 しばらく歩いているうちに、怪物が何か木の葉のようなものを落としたのが見えた。ピノキオは怪物の姿がじゅうぶんに遠くなるまで待って、それを拾ってみた。ヤツデの葉のような形をしているが、葉の部分は鳥の羽根でできていて、木の枝で出来た柄に糸でしっかりと結わえてある。何かに使う道具のようだ。

 ピノキオが鳥の羽根をふわふわと動かしたり光に当てて透かしてみたりしていると、遠く離れた怪物が急に振り向き、ひとっ跳びでピノキオの目の前に現われた。ピノキオは道具をあわてて背中に隠したが、怪物に見られてしまったようだ。

 「おい、小僧、何かを隠しただろう?」と、恐ろしい形相をした怪物が恐ろしい声で問い詰める。
 「いいえ。僕は何も隠していません」と、震えながら答えると、ピノキオの鼻がびゅーんと伸びた。不意討ちにあった怪物は尻餅をつき、ピノキオもひっくり返った。それでもピノキオが「隠してません、隠してません」と言い続けると、鼻はどんどん伸びて行く。
 怪物が起き上がって、ピノキオが背中に隠していた道具を取り上げた。
 「この嘘つきめ」と、怪物が怒鳴りつける。
 「御免なさい、御免なさい。もう嘘はつきません」と、ピノキオは仰向けになったままで謝った。すると、ピノキオの体が宙に浮いて、ぐんぐん昇りはじめた。そして、ピノキオは雲の中へと姿を消した。

 ちょうどそのとき雲の上では、雲を衝くような大男が事業拡張のために橋をかけていた。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昔、昔、あるところに、正直だけどケチなお爺さんがいました。お爺さんは、ポチという犬を飼っていましたが、ケチなので餌をあんまりやりませんでした。それで、おなかを空かせたポチは、隣の欲張りだけど親切なお爺さんの家に行って、こっそり餌をもらっていました。

 ある日、ポチは、正直だけどケチなお爺さんの畑で、「ここ掘れ、ワンワン」と鳴きました。それを聞いた正直だけどケチなお爺さんは、畑を掘ってみました。すると、大判小判がざっくざくと出てきました。

 それを見た欲張りだけど親切なお爺さんが、正直だけどケチなお爺さんに、ポチを貸してほしいと頼みに来ました。すると、正直だけどケチなお爺さんは、正直にこう言いました。
 「嫌だよー」
 それを聞いた欲張りだけど親切なお爺さんは、こう言い返しました。
 「ケチだなー」
 だけど、欲張りだけど親切なお爺さんは、それからも、ポチがおなかを空かせて来たときには餌をあげました。

 別のある日、ポチは、欲張りだけど親切なお爺さんの畑で、「ここ掘れ、ワンワン」と鳴きました。それを聞いた欲張りだけど親切なお爺さんは、畑を掘ってみました。すると、大判小判がざっくざくと出てきました。

 それを見た欲張りだけど親切なお爺さんは、もう欲張りはやめようと思って、畑から出てきた大判小判を正直だけどケチなお爺さんに全部あげました。すると、正直だけどケチなお爺さんは、もうケチはやめようと思って、ポチに餌をたくさんやることにしました。

 そういうわけで、ケチをやめた正直なお爺さんから餌をたくさんもらえるようになったポチは、おなかを空かせることがなくなったので、隣の欲張りをやめた親切なお爺さんの家には行かなくなりました。

 ポチが来なくなったのがさびしくて、親切なお爺さんが、正直なお爺さんに、ポチを貸してほしいと頼みに来ると…。
 「嫌だよー」
 「ケチだなー」
 「ケチじゃないもん。正直なだけだもーん」
 「そんなこと言ってると、友達がいなくなるぞー」
 「ふん、大きなお世話だよー」
 「大きなお世話じゃないもん。親切なだけだもーん」
 二人のお爺さんは、このように言い争って、ずっと仲良く暮らしていたそうです。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 ある土曜日の朝。クラリネットを持った少年が階段を降りてくる。少年は、キッチンで朝食の支度をしているママの背後へ行き、クラリネットを見せようとする。
 「これ、こわれちゃったよ。全然音が出ないんだ」
 「あとでパパに見てもらいなさい」
 「だめだよ。パパには内緒だよ」
 「早く片付けて、パパを起こしてきて」
 「うん…」
 生返事をした少年は、階段の下まで行ってクラリネットを吹いてみるが、やはり音は出ない。中に何か詰まってるんじゃないかと振ってみたり覗いてみたりしていると、奥の畳の部屋からお婆ちゃんの声がする。
 「こっちへ持ってきてごらん。直せるかどうか見てあげるから」
 少年は、お婆ちゃんの部屋へクラリネットを持って行く。
 ママが階段の下から、寝室にいるパパに声をかける。
 「パパ、いつまで寝てるの」
 「もう起きてるよ」
 「じゃあ、さっさと降りてきて」
 「わかった、わかった」
 お婆ちゃんの部屋では、背の低い机の上にクラリネットを乗せ、あちこちいじっているお婆ちゃんを、向かい側から少年がじっと見ている。お婆ちゃんは、器用に吹き口を取り外して大きな虫眼鏡で調べ始める。少年が横へ回って覗き込もうとすると、お婆ちゃんが少年に吹き口と虫眼鏡を渡す。
 「ほら、ここんところが割れて、取れかかってるよ」
 「ほんとだ。直せる?」
 「ちょっと待っててね」
 お婆ちゃんは、立ち上がって、押し入れの中から古めかしい小箱を取り出して、机の上に置く。お婆ちゃんが小箱から針と糸を取り出したのを見て、少年が驚く。
 「えーっ? それで直せるの?」
 「大丈夫。まかせておきなさい」
 リビングでは、母親が、テーブルの上に料理を盛りつけた皿と人数分のカップを並べ終わっている。階段の上へ向かって、もう一度大声で呼ぶ。
 「もうできましたよ」
 「今行くよ」
 畳の部屋では、お婆ちゃんが、吹き口から取り外した小さな物を針と糸で縫い合わせている。少年は、珍しそうにその様子を見ている。
 ママが畳の部屋の方へ来て、お婆ちゃんに声をかける。
 「朝ご飯、できましたよ」
 「はいはい。ちょっと待っててね」
 母親は、少年に向かって、少し恐い顔をしてみせる。
 「早く手を洗ってきなさい」
 「はーい」
 少年は、お婆ちゃんの方を気にしながら、しぶしぶ洗面所へ行って手を洗う。その間に、縫いおわったお婆ちゃんは、くるくるっと結び目をつくって糸を切っている。そこへ少年が急いで戻ってくる。
 「もう終わったの?」
 「さあ、これで元通り」
 お婆ちゃんが、縫い付けた小さな物をクラリネットの吹き口の中に挿し込むと、吹き口がパタパタと羽ばたき始める。お婆ちゃんは腰を抜かし、少年は目を丸くして見つめている。
 ママは、熱い飲み物を入れたポットをテーブルに運んだ後、お婆ちゃんの部屋へ行く。すると、クラリネットの吹き口が嬉しそうに部屋の中を飛び回っている。唖然として少年とお婆ちゃんとママが見ていると、吹き口は開いていた窓から勢いよく外へ飛んで行く。
 パジャマ姿のパパが階段から降りてくる。
 「あれ? みんな、どうしたの?」
 窓の外から、雀たちの賑やかな鳴き声が聞こえている。

| コメント(0) | トラックバック(0)

 昔、昔、正直者なのに馬鹿を見ず、畑から出てきた大判小判で小金持ちになり、おまけに小太りになった爺さんがいた。小太りな爺さんは、ポチという犬を飼っていた。ポチも贅沢な餌を毎日たらふく食べていたせいで、小太りになっている。

 ある日、隣の貧乏だが親切な爺さんの家の庭にポチがやってきて、こう吠えた。
 「爺さん、ワンワン。爺さん、ワンワン」
 「おやおや、珍しい。ポチじゃないか」
 「大変、ワンワン。大変、ワンワン」
 「どうしたんじゃ?」
 「病気だ、ワンワン。病気だ、ワンワン」
 ポチの後を追って隣の家に行くと、小太りな爺さんが頭から布団をかぶって寝ている。
 「どうした、爺さん?」と布団をめくると、おでこに大きな瘤があった。
 「何じゃ、それは」
 「ガンだそうじゃ」
 「ガン?」
 「手術をしなければ、あとひと月の命じゃと」

 「大判小判を残らず全部? あの青ひげとかいうやつがそう言うたのか」
 「死んでしもうたら、元も子もないんでな」
 「気でも違うたか。あんな流れ者の言うことを本気にするとは」
 「あの薮よりは信用できるぞ」
 「そうじゃ、養生所に行って診てもろうたらええ」
 するとそこへ、赤ひげが入ってきた。
 「悪いが、話は聞かせてもらったよ」
 赤ひげは、有無を言わさぬ手早さで瘤を触診した。
 「これは、ガンではない。ただのできものだ」
 「もうだまされんぞ。婆さんのときもそう言うたではないか」
 「ならば、そのもぐりの医者にかかって死ぬがいい」
 そう言い置いて、赤ひげは、帰って行った。

 翌朝。瘤のできた爺さんは大判小判の入った甕を手押し車に乗せ、青ひげの屋敷に向かっていた。ポチは留守番だ。隣の親切な爺さんが追いかけて来た。
 「どうしても行くのか」
 「大きなお世話だ」
 「小さな親切と言え」
 「もうついて来るな」
 そんなことを言い合っているうちに、青ひげの屋敷に着いた。
 「こんな立派な屋敷が建つんじゃから、腕のいい医者に決まっとる」

 瘤のできた爺さんの様子を見に、赤ひげがやって来た。すると留守番のポチが尻尾を振って、こう吠えた。
 「爺さん、ワンワン。青ひげ、ワンワン」
 「そうか」
 赤ひげは、懐から吉備団子を出してポチに与えた。
 「それを食ったら、鬼退治に出かけるぞ」

 「ここから先は立ち入り禁止だ」
 そう言って、青ひげは地下にある手術室の扉を閉めた。一人で取り残された親切な爺さんが、心配そうな顔で廊下を行きつ戻りつしていると、赤ひげがやって来た。ポチと、どういうわけか猿と蜂がお供についている。
 「青ひげ、ワンワン。もぐりだ、ワンワン」
 ポチが吠えると、手術室の扉が開いて青ひげが顔を出した。「うるさいな。手術の邪魔を…」と言いかけたところを猿がひっかく。「うわっ、何をする!」と顔を覆って叫んでいると、注射器をもって飛んできた蜂が、青ひげの尻にプスリと一刺し。
 廊下に倒れた青ひげは、いびきをかきはじめた。赤ひげはずかずかと手術室に入って行く。
 「さあ、あとはわしがやろう」
 親切な爺さんが恐る恐る入ってみると、赤ひげは、麻酔で眠っている爺さんの瘤にメスを入れていた。
 「心配するな。すぐに終わる」

 こうして、瘤を取ってもらった爺さんは、ただの小太りな爺さんになり、贅沢な暮らしをやめたおかげで、そのうち元通りの正直な爺さんに戻った。
 「青ひげのやつ、顔じゅう傷だらけになって、ほうほうの体で逃げて行きおった」
 このように、親切な爺さんは村中に言い触らして歩いた。そして、必ず、こう締めくくるのだった。
 「しかし、大判小判を残らず持っていくとは、敵も去るものじゃな」

| コメント(0) | トラックバック(2)

 あるとき、雲の上で、ジャックが大判小判を眺めていると、ピノキオが言った。
 「どうしてあんな嘘を吐いたんですか?」
 「嘘も方便さ」
 「嘘もホウベン?」
 「人間には、嘘を吐くことが必要な場合もあるという、あの国のことわざだ」
 「僕には分からないな。嘘を吐くと人間にはなれないと言われたけど、これも嘘なの?」
 「あの女神は人間じゃないだろう」
 ジャックは笑って、こう付け足した。
 「もっとも、あの女神は正直者が大好きなようだが…」
 ピノキオの耳が赤くなった。
 「すぐ顔に出るやつだな」

 そのころ地上では、正直爺さんが荒れた畑を耕していた。すると、鍬が何か堅いものに当たった。
 「やれやれ。もう大判小判には懲り懲りじゃよ」
 正直爺さんが手を休めて腰を伸ばしていると、ポチがやってきた。しかし、畑に埋まっているものの匂いを嗅ぐと、つまらなそうな顔で戻って行った。
 「どうやら今度はただのガラクタのようじゃな」
 正直爺さんはゆっくりと鍬を入れ、埋まっている物を掘り出しにかかった。

 養生所に、先日、瘤を取ってやった爺さんがやって来た。例の甕を大事そうに抱えている。「どうした?」と赤ひげが問うと、爺さんは「裏の畑から、こんな物が出てきました」と答えて、甕を床に置いた。そして、甕の中から手紙を取り出して、赤ひげに渡した。

 爺さんがじっと見ていると、赤ひげはこう言った。
 「わしが読まずに食べるとでも思っているのか」
 そして、手紙を読み始めた。

もう分かっていると思うが、ガンというのは嘘だ。だまして悪かった。しかし、あのまま贅沢三昧の暮らしを続けていたら、あんたは近いうちに死ぬところだった。大判小判はその治療費としていただくつもりだったが、私は何もできずに伸びていた。そのまま返すだけでは芸がないので、これを置いて行く。赤ひげによろしく。

 甕の中には、紙に包んだものがたくさん入っていた。包みを一つ取り出して開けてみると、植物の種といっしょに、栽培法や処方などを細かく書き込んだ紙片が入っていた。なかなか手に入らない珍しい薬草だ。どの包みの紙片にも、ここの栽園には植えていない薬草の名が記されていた。

 爺さんがじっと見ていると、赤ひげはこう言った。
 「わしが涙を流すとでも思っているのか」
 そして、苦い笑みを浮かべて呟いた。
 「あの青二才め」

| コメント(0) | トラックバック(0)

 ジャックはコンビニでアルバイトをしたが、三ヶ月で経営学に興味がないことが分かった。アルバイトを辞めたいと言うと、雲を衝くような大男は店長にならないかと引き止めたが、それも断った。もっと面白いことをやりたかったのだ。

 ある日、ジャックがぶらぶら歩いていると、森の中から空に向かって何かがぐんぐん伸びて行くのが見えた。
 「あんなところに緑豆を蒔いたのかな?」
 森の中に入ってみると、荷物を背負った大男が、緑豆の根本に向かって怒鳴っている。よく見ると、その根本には少年が寝転がっている。
 「これは面白い」

 ジャックは静かに近づいて、木の陰から様子を伺った。空に向かって伸びているのは緑豆ではなく、その少年の鼻だ。少年は、何かを繰り返し叫んでいる。
 大男は、少年が背中の下から何かを奪い取った。「この嘘吐きめ」と怒鳴りつけて、大男は驚くほどの大股で去って行った。すると、少年の体が宙に浮き、上昇し始めた。ジャックが駆けつけたときには、少年の姿は豆粒のように小さくなっていた。そして、やがて雲の中に吸い込まれて行った。

 ジャックがその雲から目を下ろすと、目が眩んでふらふらした。近くの木に捕まろうとしたとき、何か柔らかいものを踏む感触があった。よく見えないが、そのあたりを足で探ると、確かに地面に何かがある。
 「何だ、これは?」

 ふと足を止めた天狗が、取り返した団扇を箱笈に仕舞った。
 「これで、よし」
 荷物を背負い直して、ふたたび歩き始めた天狗は、まだ何か気になることがあるらしく、頻りに首をひねっている。

 手さぐりで、それを拾い上げたジャックは、目をしばたいた。感触と重みはあるが、それは見えない。しかも、自分の手の一部も見えなくなっている。もう目の錯覚ではない。ジャックは、それを拡げたりひっくり返したりして大きさと形を確かめた。どうやら藁で編んだ大きなマントのようだ。

 天狗は、箱笈にかぶせてあった隠れ蓑がなくなっているのだと気付いた。
 「あの小僧、どさくさ紛れに盗りやがったな!」
 飛ぶような大股で、さっきの場所に引き返した。

 ジャックは、さっきの大男の足音が近づいてくるのに気付いて、このマントを頭からかぶろうかと思った。そうすれば全身が見えなくなるはずだ。しかし、大男に見つかったときのリスクが大きい。そこで、ジャックは近くの木の枝にマントを投げつけて、その場をはなれた。

 ジャックが空を見上げていると、大男が跳んで来た。
 「おい、小僧!」
 ジャックはそれを無視して、さっきの少年が消えていった雲を指差して、こう叫んだ。
 「あんなところに子どもが浮かんでるぞ!」
 人違いに気付いた大男は、一緒になって空を見上げる。
 「どこだ?」
 「あれだよ、あの雲の端っこ!」
 「何も見えんぞ…」
 大男がじっと目を凝らしているのを見て、ジャックは両手で筒の形を作って望遠鏡を覗くふりをした。
 「見える、見える。よく見えるぞ!」
 大男がこっちを見ている気配を察して、ジャックは、こう続けた。
 「かわいそうに、あの子は両手の先がないぞ」
 すると、大男はみごとに食いついた。
 「おい、それをよこせ」
 「いやだよ」
 「いいから、よこせ」
 大男は力まかせに望遠鏡を奪い取ろうとした。
 「あーあ、あんたのせいで見えなくなったよ」
 ジャックは架空の望遠鏡を素早く縮めてポケットに入れた。
 「おい、あの小僧は、どこへ行った?」
 「さあ…。あの雲の上じゃないかな」
 すると、大男は腰を落として力を溜めた後、一気に雲の上まで跳んだ。

 こうして、ジャックは天狗の隠れ蓑を手に入れた。

| コメント(0) | トラックバック(0)
 昔、むかし、ある国に、桃姫という姫君がおりました。殿様と奥方様は、まるで桃太郎... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 昔、むかし、ある山に、禁太郎という男がいた。禁太郎は、小屋に籠ってゲームをやっ... [ 続きを読む ]
| コメント(2) | トラックバック(0)
 熊にまたがって、ケシカラン鹿退治の旅に出た禁太郎。その行く手にいきなり立ち塞が... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 熊にまたがり、西への旅を続ける猿と禁太郎。四方山話で道中の退屈を紛らわせている... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 心地よいまどろみの中で、眠り姫は馬に乗った王子が近づきつつあるのを感じていた。... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 昔、物ぐさ太郎という若者がいたそうだ。どのくらい物ぐさかだったのかと思って「御... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 住宅がそんなふうだから、当然、衣と食も悲惨なことになっている。 このように住ま... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 転がった餅を拾うのも億劫がるような物ぐさ太郎が、わざわざ京へ行って働こうと決心... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 清水寺の大門で、朝から日暮れまで嫁さがしをしている物ぐさ太郎。みんなは避けて通... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
――鉢かづきは、物ぐさ太郎を導きながら、次のように語った。  これから参りますと... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 垢を落としすぎて一寸法師になった物ぐさ太郎を見て、鉢かづきが嘆いている。念のた... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 物ぐさ太郎は、鬼退治をして打出の小槌を手に入れようと決意した。そこで、鉢かづき... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 河原に座って罵り合うヽ大法師と八房の声がまだ続いている中で、ピンクの豚が数珠玉... [ 続きを読む ]
| コメント(3) | トラックバック(0)
 最初に刑事が登場する。これは倒叙ミステリをもう一度ひっくり返した登場ミステリな... [ 続きを読む ]
| コメント(4) | トラックバック(0)
 刑事は登場しても、まだ犯人が登場していない。それでも読者は犯人や動機や手口につ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 犬刑事がポケットから出した“猿蟹印の柿の種”を見て、臼が過去を語り始める。それ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(1)
 酒場から出てきた犬刑事は、頭に手を当てて急に立ち止まった。 「あっ、ひとつ忘れ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 犬刑事が応接室から出ると、受け付けの乳牛が帰り支度をしていた。 「あのー、臼さ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 犬刑事が酒場に入ると、臼が一人で飲んでいた。ここで以前と同じシーンを再現するの... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 紙コップを持った犬刑事が自分の机に戻って来た。机上には、報告書の束がいくつか乗... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 葬儀社の社員の携帯が鳴った。社員は二言三言、言葉を交わして電話を切った。 「受... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
エピローグ  やっと仕事から解放された犬刑事が酒場に入ってきた。 「遅かったじゃ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 サンダルを履いた猿が叫んだ。  「また、このエンディングかよ!」 猿は魔法の鼻... [ 続きを読む ]
| コメント(2) | トラックバック(0)
‮ 犬刑事は、猿の棺の中を覗き込んで叫んだ。 「あっ、ホトケさんがいなくなってる... [ 続きを読む ]
| コメント(1) | トラックバック(1)
あけお あけおめー。 ことよ ことよろー。 あけお そんなわけで、ぼくが新年あけ... [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)
 むかし、むかし、あるところに、桃太郎のおばあさんが、ひとりぼっちですんでいま... [ 続きを読む ]
| コメント(2) | トラックバック(0)
 昔、とてもアホな娘がおりました。びっくりすると、じょじょじょーっとおもらしをしてしまいます。 「そうや、海の中ならバレへんやろ」  その日から娘は海の中で暮らすことにしました。 [ 続きを読む ]
| コメント(0) | トラックバック(0)

カレンダー

<   2014年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Twitter

Powered by Movable Type 4.261

このページについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち、カテゴリ「昔話」に属しているものが含まれています。

前のカテゴリは日本文学です。

次のカテゴリは映画です。

最近の記事はメインページで、過去の記事はアーカイブで閲覧できます。

最近のコメント