テンキー漢直

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(1999-02-21)

テンキーで漢直は可能か?

 テンキーを使った日本語入力はいくつか公表されていますが、テンキーで漢直するという話は、まだ聞いたことがありません(もしもあったらご免なさい)。テンキーで漢直するのは無理なことなのでしょうか?

 もちろん、漢字をテンキーで入力するだけなら区点コード入力でもできることですし、100字程度の漢字ならテンキーの2打鍵で入力できるでしょう。しかし、実用性を考えると、

  • 1文字を3打鍵以下で入力できなくてはならない
  • 1000文字程度の漢字を直接入力できなくてはならない

という条件を満たした方がよさそうです。そして、

  • 普通のテンキーには文字入力に使えるキーは15個しかない

という条件が加わります。

 以上の条件をクリアできれば、実用的なテンキー漢直を作ることが(論理的には)可能な筈です。

 ざっと計算してみただけですが、15個のキーを全部2ストローク入力に使うと少なすぎ(15×15=225)、全部3ストローク入力に使うと充分すぎる(15×15×15=3375)ので、2ストロークと3ストロークをバランスよく混ぜれば、実用レベルになりそうです。

 そこで「片手G-Code」を考えてみました。ただし、文字の配列をG-Codeと共通にすることは、残念ながらできそうにありません。

仮名の配列

 まず、基本となる仮名の入力方法をできるだけ簡単にすることから始めます。

 五十音を、5段×10行の2ストロークに割り振ると、ちょうど15個のキーに収まります(「ん」は「ナ行×2」、濁音などは「段×2・行」とします)。しかし、仮名漢字変換で入力するには「変換」機能を呼び出すキーが必要です。できれば「後退」機能も欲しいところです。

 そこで、「行」のキーを2個削って「変換」と「後退」に使うことにします。削った2個の「行」は別の「行」と共用して濁音などと同様に3ストロークに逃がすことができます。これで3ストローク文字の領域全体は2197文字(13×13×13)にまで減りましたが、まだ大丈夫でしょう。

 13個のキーを使って、2ストロークに41個の仮名を割り当てると、3ストロークに使える領域は、(13×13-41)×13=1664となります。この中で覚えやすくて打ちやすいパターンに仮名の残り(45文字)と句読点などの記号(16文字)を割り当てます。

    +-------+-------+-------+-------+
    | Num   |/      |*  ※  |-      |
    | Lock  |-------|-------|  後退 |
    |       |ナ/ラ行|  ヤ行 |       |
    +-------+-------+-------+-------+
    |7  「  |8  …  |9  」  |+      |
    |-------|-------|-------|       |
    |  う段 |  い段 |  サ行 |       |
    +-------+-------+-------+  変換 |
    |4  (  |5(空白)|6  )  |       |
    |-------|-------|-------|       |
    |  あ段 |  ア行 |  カ行 |       |
    +-------+-------+-------+-------+
    |1  “  |2  ~  |3  ”  |Enter  |
    |-------|-------|-------|       |
    |  お段 |  え段 |  タ行 |       |
    +-------+-------+-------+  確定 |
    |0(システム予約)|.  々  |       |
    |---------------|-------|       |
    |     マ/ワ行   |  ハ行 |       |
    +---------------+-------+-------+
    * 固定ピッチフォントでも表示が崩れる場合は、サイズを変更してみて下さい。
  • 「+」と「-」は仮名漢字変換の「変換」と「後退」に用いる
  • 「段・行」の2打鍵が基本(G-Codeの平仮名と同様)
  • 平仮名と片仮名は区別しない
  • 濁音・ァ行・ャ行は「段×2・行」の3打鍵
  • ラ行とワ行は、ナ行とマ行の濁音扱い
  • 半濁音は「行×2・段」の3打鍵
  • 「っ・ゎ・ヴ・ヵ・ヶ」は半濁音扱い
    • 「っ」は「う段×2・タ行」
    • 「ゎ」は「あ段×2・マ/ワ行」
    • 「ヴ」は「う段×2・マ/ワ行」
    • 「ヵ」は「あ段×2・カ行」
    • 「ヶ」は「え段×2・カ行」
  • 「ん」は「ナ/ラ行」の連続2打鍵
  • ヤ行・ャ行・ワ行の空きには句読点などを割り当てる
    • 「、」は「い段・ヤ行」
    • 「。」は「い段×2・ヤ行」
    • 「ー」は「え段・ヤ行」
    • 「・」は「え段×2・ヤ行」
    • 「?」は「う段×2・マ/ワ行」
  • 将来の拡張のため「マ/ワ行」の連続3打鍵は予約
    (「000」キーのあるテンキーを使うと、1打鍵になる)
  • その他の連続3打鍵には、空白や記号などを割り当てる(11文字)
  • 残りの3ストロークの領域に、漢字を割り当てる(1602文字)

 3ストローク漢字をどうやって割り当てるか(それと、どうやって覚えるか)は後で考えることにして、まずは仮名と記号の配列データを作って試してみます。

(続く)


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