「風」は漢直ではないのか?

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 「漢直はこわくない。(漢直 Advent Calendar 2013 3日目)」を読んだ方には仮名漢と漢直の併用は既に常識でしょうから、今回もいきなり本題に入ります。

 この方法の欠点は、漢字の打ち方を調べるのに少々手間がかかることです。

  1. 仮名漢字変換で入力する
  2. 漢字の打ち方を調べる

 忙しい時はもちろん、暇な時でも、この「2」が面倒です(この後さらに「3. 練習する」が続くので、僕のような不精者はなかなか上達しません)。

 そこで「超多段シフト」ですよ。

 その前に「超」がつかない「多段シフト」というものを簡単に説明すると、こんな感じの巨大キーボード(例:モリサワの電算写植キーボード)を使う入力方式です。リンク先のキーボードの場合は左下のシフトキー(「1」~「9」の数字)と右側の文字キー(9個の文字がキートップに書いてある)の組み合わせで直接入力する仕掛けになっていて、各文字キーを9通りにシフトして打ち分けます。

 この多段シフトキーボードと同じようなことを通常のキーボードでやってしまうのが超多段シフトの「風」なのです。「風のくに」にはこう書かれています。

超多段シフト方式とは6349文字を2976段シフトで配列した仮想的な漢字キーボードのことである。

 2976段シフト! とても覚えられる気がしません。ところが実は漢字の読み(これが2976種類ある)をシフトキーとして使うので、読み方を知っていれば覚えるコストはゼロです。では、文字キーの方はどうなってるのかというと、仮想鍵盤に表示されます。(詳しくは「風のくに」を御覧ください)

 つまり、読みを入れてスペースを何回か叩いて仮想鍵盤に目的の漢字が入っていたら、その位置のキーを打てばいいのです。たぶんこのへんで「結局、単漢字変換じゃないの?」と思う方がいるかもしれません。確かに操作手順だけを見て形式的に分類すると単漢字変換になるでしょう。

 しかし、ただの単漢字変換とは次元が違います。普通の単漢字変換では文字(点)単位で次候補を表示しますが、超多段シフトはキーボード(面)単位で次候補を表示するのです。文字の選択=確定には表示位置の文字キーを打つだけなので、カーソルキーやテンキーを使う必要がなく運指に無駄がありません。

 そして、ここからが凄いところなのですが、同じ漢字を入力するときは、どんな読みでシフトしても必ず「同じ面の同じ位置」にその漢字が現れるのです。読みと面数と位置を把握するだけなので、2ストローク系漢直の打ち方を覚えるよりも簡単です。その代わり打鍵数はやや多めになりますが、どんな漢字でも必ず打てるというのは大きなメリットでしょう。

 実際に、ほとんど仮想鍵盤を見ずに打っている人を見ると、これはまぎれもなく漢直だということが実感できます。詳しい話を聞くと、例えば「入力」を入力するときに、普通なら「にゅう→入・りょく→力」と打つところを、簡単なシフト(読み)を使って「い→入・りき→力」などと打ったりするということでした(こういうことなら僕のような物ぐさ者にもできそうな気がしてきます)。

 2ストローク系はちょっと無理だなと思う方には、一度「風」を試してみることをお勧めします。

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このページは、m(as)mが2013年12月 7日 00:40に書いたブログ記事です。

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