漢直が仮名入力よりも速いという幻想

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 Twitterで「漢直」をキーワードにして定点観測していると、たまに「漢直は仮名入力より速い(はずだと思う)」というような内容の発言があったりする。おそらく、「2~3打鍵で漢字が直接入力できるのなら、仮名を打って漢字に変換するより速いに違いない」と期待してしまうのだろう。

 実際に漢直をやってみれば、そんなことはないと分かるはずなのだが、やってみて気づいたのでは遅い。がっかりする前に、あらかじめ仮名入力と漢直の打鍵がどのくらいなのかを知っておいてもらうのは、お互いのためだと思うので、簡単な例文を作って比較してみた。

 テキストの上の行はJIS仮名入力の打鍵、下の行は漢直(G-code)の打鍵だ。(どちらも仮名で表示し、他方よりも打鍵数が多い部分を赤にした)

【例文1】

かん ちょく か゛ にゅう りょく はや け゛ん そう
りりき につ んは ふも なさ れさ みし れい まて れす ゆて まき れと まき のき ととに はこ

 この例文は、読みが3文字になる漢字(「直」「入」「力」) が入っているうえに仮名の比率が50%を切っているので、かなり漢直に有利なはずだ。それでも漢直の打鍵数はこれだけ多くなってしまう。普通の文には仮名がもっと多く含まれるので、さらに漢直には不利になる。

 読みに拗長音や濁音が含まれる2ストローク漢字を増やしてやれば、漢直にはもっと有利になる。そこで、無理やりこんな例文を作ってみた。

【例文2】

りゅう く゛う し゛ょう し゛ゅう き゛ょう いん か゛ りょう しゅう しょう て゛
れは りて くか ぬさ ふれ ふま れち こか みい あま んは のは りて くと めな きか てひ らと のし らち

 ここまで漢直に有利な例文でも漢直の打鍵数が仮名入力を大幅に下回ることがないのだから、(入力済みの文中の漢字を1字だけ修正するというような場合以外は)漢直が仮名入力よりも速くなることはないと理解してもらえるだろうと思う。


 ところで、上の例文を見ていると、「入力」、「竜宮城」、「従業員」、「領収証」などの単語だけでも漢直で入力できたらいいのではないかという気がしてくる。そこで、漢直のストローク(仮名表記)を読みとしてユーザー辞書に登録してみると、一種の略語変換のような形で使えることが分かった。(この続きは、また別の記事に詳しく書くことにする)

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