親指シフトで漢直できるのか?

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20年前の宿題

 この難問にぶつかったのは、かれこれ20年ほど前の漢直オフの席上だったように記憶している。まだパソコン通信の時代で、Windows 95が出るか出ないかという頃の話だから、NIFTY-Serveのキーボード会議室(FKEYBORD)だったかもしれない。

 親指シフトを使っているライターの方からの「漢直をやってみたいが仮名が2ストロークになるのは困る。何とかならないか」という要望を聞いて、何とかならないだろうかと考えてみた。しかし、「仮名は親指シフトで漢字は2ストローク直接入力」というのは、ちょっと無理な話だ。普通に考えれば、親指シフトモードと漢直モードを切り換えるとか、漢直の打鍵を何か別のキーでシフトするとかしなければならないだろう。

 それを実際に試したのは、1999年の12月。キー入力をフックしてIMEの未変換文字列に文字を送り込む「漢ナビ」という自作ソフトを改造して、仮名を(無変換/変換で)親指シフト入力し、スペースとの同時打鍵を漢直の第1打鍵とするように設定していた。

12月 1日

 発作的に親指シフトの練習を始めてから一ヶ月あまりが過ぎた。今では仮名の入力にはG-Codeを使わず、親指シフト+漢直+仮名漢で入力できるようになっている。漢字の打鍵は少し重くなったが、予想していたほど気にならない。たまに親指シフト抜きのG-Codeを使ったときに、漢字を直接入力しようとして、ついうっかりスペースを同時打鍵してしまうほどだ。

「G-Code」日記(第41回)

 しかし、その半年後には、こんなことを書いているので、あまり使いやすくなくて、やめてしまったようだ。

 以前、親指シフトとG-Codeの組み合わせを試したことがある。仮名の入力を楽にしようと思ったからだ。親指シフトは普通通りに(無変換/変換キーを親指シフトキーとして)打鍵し、漢字はG-Codeで(第1打鍵をスペースと同時打鍵して)直接入力する。確かに仮名の入力は楽になったが、漢字の入力が少し重くなることと、G-Codeで仮名と記号を割り当てた中段・上段の左右交互打鍵が遊んでしまうのが難点だった。

「G-Code」で速記を (2000-06-12)〕

 おそらく親指シフトユーザーにとっては、漢直の第1打を親指でシフトするぐらいは何でもないことだろう。ところが、それまで漢直のリズムに慣れていた僕には、その違いが大きかったのだと思う。

仮名漢直という抜け道

 先日、「そこで仮名漢直ですよ。」を書いたときには、もちろんこの宿題のことが念頭にあった。最初は親指シフトでも試してみようとしたけれども、いくつか難点があったのでJIS仮名を使って実験してみたのだ。

 2文字以上続く漢字(熟語)のストロークを仮名表記にすると、既存の「読み」と衝突することはめったにない。仮名漢直は、その「読み」を使ってユーザー辞書に登録することで仮名入力と漢直を併用する方法だ。だから、読みの中に句読点が入っていると期待通りに変換されないおそれがある。

 「読み」の中に句読点やカンマ・ピリオドが入っていても正常に変換できるかどうかを試してみたところ、結果は以下のようになった。

IME 辞書への登録 入力時の打ち分け 変換時の扱い
Google日本語入力
(1.13.1641.0)
二者択一(※1) 制限あり(※2)
Microsoft IME
(10.1.7601.0)
二者択一(※1) 制限あり(※2)
ATOK 2015
(試用版)
不可 (不可)

(※1) 「。」か「.」、「、」か「,」のどちらか一方しか使えない
(※2) 「単漢字」、「独立語」、「短縮よみ」等の特定の品詞でしか変換できない

 登録できても打ち分けられないか、打ち分けられても登録できないかのどちらかしかない。これは困った。

 しかし、Google日本語入力のローマ字に漢直を入れる場合は、オプションで(句読点「,.」、記号「[]/」などと)設定しておけば、ローマ字テーブルで設定した通りに句読点や記号が打ち分けられる。それなら、親指シフトの仮名配列をローマ字入力として設定してやればうまくいくのではないかと思い付いた。

 宿題の面白い答えがひとつ見えてきた。この続きはまた後で。

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このページは、m(as)mが2015年7月28日 22:30に書いたブログ記事です。

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