漢直のイントロ的な何か

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漢直はいいよー♡

 こんばんは。茂木梅吉です(もちろん嘘です)。いきなり一部の人にしか伝わらないマニアックなボケですみません。

 知る人ぞ知るというか、知ってる人と出会ったらそれだけで語り明かせるぐらいに盛り上がるというか、まあそんな感じの漢直ですが、あまり馴染みのない人にとっては謎の言葉でしょう。

 ネットで「漢直」を検索すると、「漢字直接入力」の略称だということがすぐに分かります。名探偵なら「――ということは、漢字を直接入力するってことだな……。つまり、犯人は漢字を直接入力しているに違いない!」と、一気に真相に気づいてしまうかもしれません。

漢直は漢字直接入力の略称である

 ではここで、最新の調査結果を見てみましょう。

 選択肢が「T-Code」「TUT-Code」「G-Code」「超絶技巧入力」の4つしかありません。実はこれ、全部漢直なんですが、「超絶技巧入力」を使っている人が異常に多いのが謎です。小一時間考えて、漢直のことを何も知らず「何これ?」と思った人が、かっこよさげな「超絶技巧入力」に投票したのだという結論に至りました。

 それはさておき、この4つの名前に見覚えがある方がいらっしゃるかもしれません。その方はたぶん、Wikipediaで「漢字直接入力」を調べたとき、どこかで見たのではないかと思います。

 そのどこかにある「無連想式」の説明に「ストロークから入力される漢字が連想できないもの」と書いてありますが、何かが微妙にずれています。「漢字の打ち方を覚えるための連想コードを用いず、打鍵の最適化を重視して設計されたもの」とでも言った方がしっくりします。

 上に挙げた4方式は、すべて無連想式です。それ以前にも無連想式の漢直はあったようですが、詳しい資料がないのでT-code以降の無連想式を念頭に置いて話を進めます。

無連想式は連想式よりも難しいのか

 漢字の打ち方を記憶するには連想式の方が有利です。言葉で覚えると忘れにくくなることは、掛け算の九九とか、歴史の年号や電話番号の語呂合わせなどで誰でも経験していることでしょう。それなのに、なぜわざわざ無連想式なんて覚えにくい方法にしたのだろうと疑問に思うのは当然のことです。

 そのへんのことは、T-codeを開発した山田尚勇さんの著書(*1)に詳しく書かれているのですが、ざっくり要約すると、あまり厳密ではないデータだけれども無連想式の習得は連想式に比べて特に難しいものではないようにみえるということです。また、連想式のラインプットでは漢字の頻度を考慮して最適化されているので、どっちがいいとは一概には言えません。

 私の経験からはっきり言えるのは、「練習すれば打てる漢字が増えていく」ことと「あまり使わない漢字はだんだん打てなくなっていく」ことぐらいです。運動不足で筋肉が衰えるのを防ぐために筋トレをやるのと同じようなことですね。

 そうは言っても、学業や仕事や趣味で日常的に日本語の文章を入力している人には、使えるようになるまでの練習期間は気になるでしょう。実は秘策があるのですが、それについては後日あらためて書くことにします。(乞う御期待)


 この記事は漢直 Advent Calendar 2015のためにあわてふためいて書いたものです。乱打・乱文を御容赦ください。

(*1) T-codeを開発した山田尚勇さんの著書 『コンピュータ科学者がみた日本語の表記と入力2 文字入力とテクノロジー』(山田尚勇 著・岡留剛 監修・くろしお出版・2014年・ISBN:9784874246290 C1081)の「第五部 日本文入力と認知科学」「第IX章 日本文入力技術の歴史的展開」「5 2ストローク入力方式とその変遷」を参照。

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