「仮名漢|漢直」問題

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イントロ的な何かの続き

 前回の記事 を書くためにWikipediaの「漢字直接入力」に関する記述 を確認しているうちに、もしかすると「仮名漢と漢直は併用できない」と思っている人が結構いるんじゃないかという気がしてきました。分類するために明瞭な境界線を引くのは百科事典としては当然のことですが、その分類用の境界線を何か実体のある隔壁のようなものだと考えると、「仮名漢と漢直は相容れない入力方式である」という誤った認識に誘導されるおそれがあります。

 誤変換ツイートを見て「そこで漢直ですよ!」なんて言ってる場合ではなかったのです。これからは、漢直に興味をもった人が「仮名漢を使うか、それとも漢直にしようか?」なんてことをつぶやいているのを見かけたら、こう返さなくてはなりません。

「仮名漢と漢直は併用できますよ!」

 そして、こんなサンプルを見せるのです。目の前で実演できればなお良いでしょう。

サンプル文を入力しているアニメーションGIF(04_fig1.gif)

 これは仮名と句読点などの打ち方をマスターした後、「仮」「名」「漢」「字」「変」「換」「直」「接」「入」「力」の打ち方だけを覚えている架空の人物が、普段の私よりもゆっくり入力している様子をキャプチャした動画です。(まだ打てない漢字は“よみ”を打ってから変換している芸の細かさに御注目ください)

 このように、最低限の仮名や句読点などの打ち方さえマスターしてしまえば、打てる漢字が全然なくても、入力できずに困るなんてことにはなりません。つまり、ローマ字入力の拡張版や2ストローク系の仮名配列などと同じようなものなのです。それに漢字が直接打てるという裏技が付いているのだと思ってください。

「これ、どうなってるの?」

 その御質問には、シンプルに「仮名漢のローマ字テーブルに漢字の打ち方を入れてあるんですよ」(*1)とお答えします。

 必要なものは、以下のリンク先から入手できます。

ダウンロード

種類名称入手先備考
日本語入力システムGoogle日本語入力 http://www.google.co.jp/intl/ja/ime/ Windows版・Mac版・Android版がある
(Windows8以上・Mac版・Android版での動作は未確認)
ローマ字テーブル TUT-Code http://www.gar.sakura.ne.jp/tut-code/software.html Qwerty配列用
(“google-ime_tutc.utf”と“google-ime_tutc-kigo.utf”を結合して別ファイルに保存したものを使う)
上記からダウンロードして結合したファイル(準備中)
(Qwerty配列用・Dvorak配列用を同梱する予定)
G-Code http://homeposition.net/gcode/download/gc3gIme.zip Qwerty配列用・Dvorak配列用が同梱されている
キー配列変更ソフト DvorakJ http://blechmusik.xii.jp/dvorakj/ Dvorak配列用のローマ字テーブルを使う場合に必要
打鍵図表示ソフト 漢索窓 https://code.google.com/p/tcode/downloads/list 漢直Winに同梱されている
(2015年12月現在の最新版は“kw128.zip”)

※ローマ字テーブルについて

インストールと設定

 必要に応じて、インストールと設定を行ってください。

  • ローマ字テーブル
    適当な場所に解凍する
  • Google日本語入力
    1. 添付されたドキュメントにしたがってインストールする
    2. ツール→プロパティで、以下のように設定する
      • 一般(基本設定)
        ローマ字入力・かな入力:ローマ字入力
        句読点:、。
        記号:「」・
      • 一般(キー設定)
        ローマ字テーブル:「編集...」→「編集」→「インポート...」でローマ字テーブルをインポートする
      • 入力補助
        自動英数変換を有効にする:オフ
        句読点変換を有効にする:オフ
    3. Google日本語入力プロパティを閉じる
  • DvorakJ
    1. 適当なフォルダに解凍して、インストールする
    2. DvorakJを起動する
    3. DvorakJの設定画面を開き、以下の設定を行う
      • 右枠の「日本語入力用配列」で、DvorakJ/data/lang/eng/Dvorakフォルダにある
        “Dvorak 配列 (英語配列キーボード版)”を選択する
        (※ローマ字テーブルで使っている記号が、日本語用のDvorak配列とは異なっているためです)
      • 右枠の「日本語入力の設定」で
        「日本語入力用配列を日本語入力時にのみ使用する(O)」を選択し、
        「かな入力用の設定で日本語入力用配列を使用する(K)」をオフにする
    4. DvorakJの設定画面を閉じる
    (※漢直Winを使って漢直する場合は、DvorakJをOFFにしてください)
  • 漢直Win
    1. 適当なフォルダに解凍する
    2. “kanchoku.ini”を適宜変更して保存する
      (※ここで選択した漢直のテーブルは、漢索窓でも使われます。また、[kansaku]セクションで漢索窓の設定ができます)
    3. 適当な場所に“kansaku.exe”のショートカットを作る

 上記の内容は、2015年12月4日現在のものです。それよりも新しい版をダウンロードした場合は、添付されたドキュメント等の最新の情報を御確認ください。


 この記事は漢直 Advent Calendar 2015のために書いたものです。

 Windows7上で「Google日本語入力+親指シフト+G-Code」(DvorakJ:ON)、ところにより「Google日本語入力+G-Code」(DvorakJ:OFF)で入力しました。


〔2015/12/13:追加〕

(*1) 「仮名漢のローマ字テーブルに漢字の打ち方を入れてあるんですよ」 漢字だけでなく仮名や記号の打ち方も通常のローマ字入力とは全然違うルールで入れてあります。

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このページは、m(as)mが2015年12月 4日 21:55に書いたブログ記事です。

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