親指シフトに漢直をじわじわ混ぜていく方法

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とりあえず実演します

 まず、“親指シフト+G-Code”の入力の様子を御覧ください。

サンプル文を入力しているアニメーションGIF(16_fig1.gif)

 普通の仮名漢字変換をやっているように見えるけれども、よく見ると、変な“よみ”が混じっていることが分かるかと思います。これが漢字の打ち方を仮名で表した“漢直よみ”というものです。

 今回の架空の初心者は、「親指」と「入力」と「漢直」だけを(“漢直よみ”を使って)ユーザー辞書に登録しているという設定です。(そのまま仮名を打って変換した方が楽な「記事」や「混ぜ」や「方法」などは、辞書に登録していません)

 実在する私も(もっといろいろ辞書に登録していますが)大体いつもこんな感じで入力しています。

これまでの経緯

 興味と時間のある方は、仮名入力に漢直をじわじわ混ぜていく方法DvorakJとGoogle日本語入力の連携による各種キー配列への対応を御一読ください。

 そのようなわけで、親指シフト(NICOLA-J)でもJIS仮名のときと同じように“漢直をじわじわ混ぜていく”ことが可能になりました。

ダウンロード

種類名称入手先備考
日本語入力システムGoogle日本語入力 http://www.google.co.jp/intl/ja/ime/ Windows版・Mac版・Android版がある
(Windows8以上・Mac版・Android版での動作は未確認)
ローマ字テーブル NICOLA-J decode-oyayubi-qwerty-nicolaj.zip (予定) Qwerty配列用(準備中)
decode-oyayubi-dvorak-nicolaj.zip (予定) Dvorak配列用(準備難航中)
キー配列変更ソフト DvorakJ http://blechmusik.xii.jp/dvorakj/ DvorakJ本体
設定ファイル encode-oyayubi-qwerty.zip (予定) Qwerty配列用(準備中)
encode-oyayubi-dvorak.zip (予定) Dvorak配列用(準備難航中)
打鍵図表示ソフト 漢索窓 https://code.google.com/p/tcode/downloads/list 漢直Winに同梱されている
(2015年12月現在の最新版は“kw128.zip”)

※ローマ字テーブルには漢直の設定は含まれません。

インストールと設定

 必要に応じて、インストールと設定を行ってください。

  • ローマ字テーブル
    適当な場所に解凍する
  • Google日本語入力
    1. 添付されたドキュメントにしたがってインストールする
    2. ツール→プロパティで、以下のように設定する
      • 一般(基本設定)
        ローマ字入力・かな入力:ローマ字入力
        句読点:、。
        記号:「」・
      • 一般(キー設定)
        ローマ字テーブル:「編集...」→「編集」→「インポート...」でローマ字テーブルをインポートする(*1)
      • 辞書
        「もしかして」変換:オフ
      • 入力補助
        自動英数変換を有効にする:オフ
        句読点変換を有効にする:オフ
      • サジェスト
        リアルタイム変換を有効にする:オフ
      • プライバシー
        「設定変更」をクリック(「管理者用プロパティ」が開く)
        使用統計情報や障害レポートを Googleに……:オフ
    3. Google日本語入力プロパティを閉じる
  • DvorakJ用設定ファイル
    適当な場所に解凍する
  • DvorakJ
    1. 適当なフォルダに解凍して、インストールする
    2. DvorakJを起動する
    3. DvorakJの設定画面を開き、以下の設定を行う
      • メニューバーの「ファイル(F)」→「DvorakJ/user/フォルダを開く(U)」で、フォルダを開く
        (必要ならサブフォルダを作る)
      • 解凍した設定ファイルをDvorakJ/user/フォルダ(配下)にコピーする
      • 右枠の「日本語入力用配列」で、コピーした設定ファイルの中から適当なもの選ぶ
        (※親指キーの組み合わせにより、'*-mu-hen.txt', '*-mu-sp.txt', '*-sp-hen.txt'の3種類があります)
      • 右枠の「日本語入力の設定」で
        「日本語入力用配列を日本語入力時にのみ使用する(O)」を選択し、
        「かな入力用の設定で日本語入力用配列を使用する(K)」をオフにする
    4. DvorakJの設定画面を閉じる
    (※漢直Winを使って漢直する場合は、DvorakJをOFFにしてください)
  • 漢直Win
    1. 適当なフォルダに解凍する
    2. “kanchoku.ini”を適宜変更して保存する
      (※ここで選択した漢直のテーブルは、漢索窓でも使われます。また、[kansaku]セクションで漢索窓の設定ができます)
    3. 適当な場所に“kansaku.exe”のショートカットを作る

 上記の内容は、2015年12月16日現在のものです。それよりも新しい版をダウンロードした場合は、添付されたドキュメント等の最新の情報を御確認ください。

単語登録の方法

 まず、「漢索窓」を起動して、他の窓に隠れない位置に表示しておいてください。

 次に、普通に単語登録を試みてください。

  1. 登録したい文字列をコピーする
  2. 「単語登録」を起動する
  3. “漢直よみ”を入力する
  4. 品詞と登録先辞書を選択する
  5. 〔OK〕を押して「単語登録」を終了する

 3番目の「“漢直よみ”を入力する」のところでは、以下の要領で漢字の打ち方調べてください。

(図2) 「親指」をコピーして「単語登録」を起動(*2)した状態
16_fig2.jpg

 そのままの状態で「漢索窓」をダブルクリック(*3) してください。選択された文字列とその打ち方が「漢索窓」に表示される筈です。

(図3) そのまま「漢索窓」をダブルクリックした状態
16_fig3.jpg

 単語登録ツールの“よみ”の欄にフォーカスを戻して、「漢索窓」の表示を見ながらタイプすれば“漢直よみ”が入力できます。

(図4) 「単語登録」のよみの欄に“漢直よみ”を入力した状態
16_fig4.jpg

 このとき、“漢直よみ”が普通の単語の“よみ”と衝突しないことを必ず確認してください。問題なければ、品詞や登録先辞書を選択して、登録を終えるだけです。

 登録が終わったら、すぐに「漢索窓」を見ながら何度か打ってみてください。正しく変換できるかどうかを確かめながら、打ち方の練習をやっておくと無駄がありません。その漢字を「漢索窓」に表示したままにしておいて、ちょっとした空き時間に打ってみたり、実際に打たなくても指を動かしながら脳内で“エアー漢直”したりするのも、効果的な練習だと思います。

 同音語をまとめて登録するのは効率的です。ただ、まとめて登録すること自体はいいのですが、そのときに一番必要なものだけを練習して、そのほかは登録するだけにして、練習はしないでおくのがいいと思います。似たようなものをまとめて練習すると混乱しやすくなるからです。その日は「登録した」という事実だけを記憶(もしくは記録)に留めておいてください。

 後日、その言葉を(普通の“よみ”で)入力する機会があったとして、「これは前に登録した」と分かりさえすれば、「漢索窓」で打ち方を調べるだけで、そのまますぐに練習することができます。登録済みの言葉を二重に登録する無駄を省くことにもなります。

 よく、「辞書を育てる」などと言いますが、こうやって少しずつ打てる漢字が増えていくのは、辞書だけでなく自分を育てることでもあります。今まで打てなかった漢字が打てるようになるというのは、大袈裟に言えば自己の能力の拡大です。この快感は漢直をやってる人にしか味わえないでしょう。たぶん、何らかの脳内物質が……などと、無駄を省く話から無駄話になってしまいそうなので、今回はこのへんで終わりにします。


 この記事は漢直 Advent Calendar 2015のために書いたものです。過去のブログ記事の内容と重複した部分があることを御了承ください。

(*2) ローマ字テーブルをインポートする その前に、現在のテーブルの内容をエクスポートしておくことをおすすめします。

(*2) 「単語登録」を起動 「ツール」→「プロパティ」→「キー設定」→「編集...」でショートカットを設定しておくと便利です。

(*3) 「漢索窓」をダブルクリック キーボードから手を離したくなければ、「漢索窓」をアクティブにして[Enter]を打ってください。それも面倒だと思ったら、秀丸エディタで選択した文字列を漢索窓へ送り込む小技をぜひどうぞ。

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