カテゴリ「親指シフト」の記事 (1)

ステノワードの資料

 ひょんなことから以前ダウンロードしたステノワード(スピードワープロ)の資料が出てきた。そこで、DvorakJ用の設定ファイルを復元して、およそ三年ぶりに試してみている。

 文字の入力に使うキーのレイアウトは、以下のようにシンプルなものだ。

 単独打鍵時に入力される文字は以下の通り。(未定義または不明の部分は「(*)」とした)

(*) (*)

 これを、以下のように略記する。

■□□□□|□□ □□|□□□□□:「
□■□□□|□□ □□|□□□□□:(
□□■□□|□□ □□|□□□□□:ー
□□□■□|□□ □□|□□□□□:)
□□□□■|□□ □□|□□□□□:」
□□□□□|■□ □□|□□□□□:、
□□□□□|□■ □□|□□□□□:(*)
□□□□□|□□ ■□|□□□□□:(*)
□□□□□|□□ □■|□□□□□:。
□□□□□|□□ □□|■□□□□:う
□□□□□|□□ □□|□■□□□:あ
□□□□□|□□ □□|□□■□□:お
□□□□□|□□ □□|□□□■□:い
□□□□□|□□ □□|□□□□■:え

 左右各1個のキーを組み合わせるとこうなる。

■□□□□|□□ ■□|□□□□□:(*)
■□□□□|□□ □■|□□□□□:どうゆう
■□□□□|□□ □□|■□□□□:ぷ
■□□□□|□□ □□|□■□□□:ぱ
■□□□□|□□ □□|□□■□□:ぽ
■□□□□|□□ □□|□□□■□:ぴ
■□□□□|□□ □□|□□□□■:ぺ
□■□□□|□□ ■□|□□□□□:(*)
□■□□□|□□ □■|□□□□□:とゆう
□■□□□|□□ □□|■□□□□:つ
□■□□□|□□ □□|□■□□□:た
□■□□□|□□ □□|□□■□□:と
□■□□□|□□ □□|□□□■□:ち
□■□□□|□□ □□|□□□□■:て
□□■□□|□□ ■□|□□□□□:(*)
□□■□□|□□ □■|□□□□□:ああゆう
□□■□□|□□ □□|■□□□□:ふ
□□■□□|□□ □□|□■□□□:は
□□■□□|□□ □□|□□■□□:ほ
□□■□□|□□ □□|□□□■□:ひ
□□■□□|□□ □□|□□□□■:へ
□□□■□|□□ ■□|□□□□□:(*)
□□□■□|□□ □■|□□□□□:こうゆう
□□□■□|□□ □□|■□□□□:く
□□□■□|□□ □□|□■□□□:か
□□□■□|□□ □□|□□■□□:こ
□□□■□|□□ □□|□□□■□:き
□□□■□|□□ □□|□□□□■:け
□□□□■|□□ ■□|□□□□□:(*)
□□□□■|□□ □■|□□□□□:そうゆう
□□□□■|□□ □□|■□□□□:す
□□□□■|□□ □□|□■□□□:さ
□□□□■|□□ □□|□□■□□:そ
□□□□■|□□ □□|□□□■□:し
□□□□■|□□ □□|□□□□■:せ
□□□□□|■□ ■□|□□□□□:{変換}
□□□□□|■□ □■|□□□□□:{空白}
□□□□□|■□ □□|■□□□□:ゅ
□□□□□|■□ □□|□■□□□:ゃ
□□□□□|■□ □□|□□■□□:ょ
□□□□□|■□ □□|□□□■□:まいにち
□□□□□|■□ □□|□□□□■:しよう
□□□□□|□■ ■□|□□□□□:(*)
□□□□□|□■ □■|□□□□□:(*)
□□□□□|□■ □□|■□□□□:(*)
□□□□□|□■ □□|□■□□□:(*)
□□□□□|□■ □□|□□■□□:(*)
□□□□□|□■ □□|□□□■□:(*)
□□□□□|□■ □□|□□□□■:(*)

 ローマ字的な仮名のほかに速記的な仮名文字列が割り当ててあることが分かる。ただ、この調子でやっていくと(未定義・不明分を除いても)3000行を越えてしまうのでこのへんでやめることにする。(詳しくは前述の資料に入っている“スピードワープロ_配列テンプレート.xls”を御覧ください)

14個のキーの組み合わせの総数は?

 単純に考えると、214-1=16383(通り)になってしまうが、実際は2個のキーを同じ指で打つことはない。そこで指の動作に着目して計算すると、1個のキーしか担当しない小指・薬指・中指は2通り、2個のキーを担当する人差し指と親指は3通りの動作があるので、(2×2×2×3×3)×(2×2×2×3×3)-1=72×72-1=5183(通り)となる。

 これをそのまま72列×72行の巨大な表にすれば全パターンを一望することができるわけだが、漢直の打鍵表の4倍近い面積になるうえにキーの組み合わせがインデックスになるので、運指をイメージすることは結構難しい。キーの組み合わせで小ブロックに分けるなどの工夫が必要だろう。

DvorakJの設定ファイルを整理する

 DvorakJの設定ファイルも扱いにくい。Excelで更新できるのはいいけれど、なにしろ設定ファイルの行数が多くて再読み込みに時間がかかってしまう。よく見ると、同じキーの組み合わせの面がいくつもあって、キー位置の異なる入力文字列が1件ずつ設定されていたりもする。

 どうも、この書式で同時打鍵パターンを網羅的に設定するのには無理があるように思える。一旦、左手のパターンと右手のパターンに分けて符号化して出力し、最終的な入力文字列はローマ字テーブルで定義することにしてはどうだろうか。

 当然、キーの打ち方も少し変えなくてはならない。つまり、全部一度に打鍵するのではなく、左と右の二度に分けて打鍵するようにするわけだ。72個の仮想的なアルファベットでローマ字入力するのだと考えればイメージしやすいだろうか。こんな打ち方は、ステノワードのヘビーユーザーから見れば邪道だろう。しかし、試用中のユーザーにとってはこのほうが分かりやすいし覚えやすい。

 “ストローク数”は2倍になるけれども、その“ストローク”の中身はステノワードの片手分だから打つキーの総数自体は変化しない。片手だけで打つパターンの場合には、何か適当な未使用のキー(例えば上段の中指など)を前置または後置することにする。その分だけ打鍵コストは増えるけれども、その程度で極端に入力速度が落ちるほどの影響はないだろう。

 このように普通のキーボードで左右交互打鍵に分解した打ち方であっても、こつこつ真面目に練習していけば、かなりの入力速度に到達できるだろうと思う。本物のキーボードを使っている専門家には及ばないにしても、日常的な場面でのリアルタイム入力に使える可能性はある。

 余談だが、左右交互打鍵に分解した結果、[space]を左手側の{N}または右手側の{M}として区別できるようになった。つまり、公開された資料には含まれていない{M}を含む打鍵パターンにも対応できるということだ。

 なお、DvorakJの設定ファイルとローマ字テーブルはまだできていない。(完成までにはかなり時間がかかりそうなので気長にお待ち下さい)

親指シフトで2ストローク入力

 とはいうものの、やはり複数のキーを同時に打つのは難しい。不慣れなせいもあるだろうが、キーの数が増えるほど指の準備に時間がかかってしまうような感じだ。このようなときに「もっと練習しよう」と考えるか、それとも「やり方を変えてみよう」と考えるかによって、その人の……。まあ、そんなことはどちらでもいいので、後者の考え方をもう少し進めてみよう。

 普通のキーボードを使っているのだから、何もわざわざ中段だけに制限する必要はないのではないか。上段や下段のキーを有効に使った方がもっと打ちやすくなりそうだ。使えるキーがあるのならどんどん使えばいいのだ。親指シフトなら30キーで90パターンが使えることになる。2ストローク入力にすれば8100パターンだ。これなら、ステノワードの配列は充分入るし、使うキーの数は2~4個だ。こっちの方がシンプルで、打鍵表も分かりやすくなるのではなかろうか。

 そんなわけで、ステノワードを親指シフトにリマップしてみようと思いついてしまった。もちろん、単にステノワードの配列を親指シフトの2ストロークに置き換えても使い物にはならないだろう。それでも、配列を最適化すれば実用的な入力速度に到達できる可能性がないとはいえない。やってみる価値はあるだろうと思う。

 なお、上記のDvorakJの設定に合わせたローマ字テーブルを元にして作ることになるので、これもまだできていない。(完成までにはさらに時間がかかりそうなので気長にお待ち下さい)


この記事を書くにあたって、以下のサイトを参考にさせていただきました。

カレンダー

<   2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のツイート

最近のコメント

このページについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち、カテゴリ「親指シフト」に属しているものが含まれています。

前のカテゴリはQwerty配列です。

最近の記事はメインページで、過去の記事はアーカイブで閲覧できます。

Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。
Powered by Movable Type 4.261