漢字直接入力

(2015-05-14)

漢直とは何か? bookmark

 漢直とは、漢字をキーボードから直接入力する方法のことです。直接入力といっても、 区点コードで打ったり文字コード表から選んだりするわけではありません。ちゃんと打ちやすいように工夫されています。

なぜ漢直を使うのか? bookmark

 私が漢直を使うのは、自分の意図した通りの漢字が少ない労力で確実に入力できるからです。

 漢直を使うと、構文や意味、過去の入力状況などに依存することなく、一定の打鍵で常に同じ漢字が入力できるので、いつ、どこで、どの漢字を入力するのかを自分の手でコントロールできます。

 これが漢直の自由なところです。ただし、この自由を手に入れるためには、日頃よく使う漢字の打ち方を身に付けなくてはなりません。

習得方法について bookmark

 「漢字を直接入力する」と聞くと、多くの人は「漢字の打ち方を暗記するのは大変だろう」と考えてしまいます。確かに、漢字を打ち分けるには打ち方をどこかに記憶していなければなりません。しかし、その記憶方法は「暗記」とは別のものです。

 漢直は、自転車や水泳と同じように「頭で覚える」のではなく「体で覚える」ものです。つまり「覚える」・「記憶する」というよりも、「身につける」・「習得する」・「習熟する」という言葉の方が実際の感覚に合っています。(詳しくは「タイピングと入力方式」を御覧ください)

 これは、英文タイプ・ローマ字入力・仮名入力にもあてはまることだと思います。慣れてくると、個々のキーの打ち方を意識しなくても一連の運指が滑らかにできるようになる筈です。漢直の場合も、一打鍵ずつ意識するのは最初のうちだけで、慣れれば熟語や文節などを淀みなく打てるようになります。

 打てる漢字が少ないうちは、熟語や連語などの中に打てる漢字と打てない漢字が混ざっていると、全部「よみ」を打って変換しなくてはならず、せっかく打てるようになった漢字が活かせません。そんなときは、交ぜ書き変換を使うのが便利です。興味のある方は「Google日本語入力で交ぜ書き変換する方法」を御覧ください。

ちょっと試してみるには bookmark

 今使っている入力方法をいきなり変えるわけにはいかないという人も多いと思います。せっかく身につけたローマ字入力や仮名入力を白紙に戻して、未知の漢直に乗り換えるのはリスキーです。

 ローマ字入力の場合は、後述の「漢直ができる仮名漢」をインストールして、ローマ字に使っていないキーの組み合わせに漢字を割り当ててみる方法があります。使い分けが面倒だと思う漢字を割り当てて、その漢字だけ直接打てるようにするわけです。

 仮名入力の場合は、2ストローク系漢直では仮名を打つのに手間がかかるのがネックになるので、それよりも超多段シフト()をインストールした方がいいでしょう。2ストローク系漢直よりも軽い漢直が実現できます。

漢直の種類 bookmark

 漢直には、いろんな種類があります。覚えやすさと打ちやすさのどちらに重点を置いている(ように見える)かで分けてみました。

  • 覚えやすさを優先したもの
  • 連想2ストローク方式
    仮名配列をベースにしている
    漢字の入力方法は、2文字の仮名からの連想によってコード化されている
    日立やリコーのワープロに搭載されていたらしい(詳細は不明)
    「LTWORD」というローマ字入力に基づいた独自の方式を開発した人がいる
  • 「風」
    漢字の読みをシフトとして用いる「超多段シフト」により、仮想的な鍵盤で直接入力する
    異なる読みを使っても同じ漢字は常に同じ位置のキーに割り当てられているのが特徴
  • 「にこにこ」
    基本的な筆画を割り当てたキーを用いて漢字を入力する方式(シフト打鍵を用いる)
    手書き感覚で、ほぼ筆順通りに打鍵できるのが特徴
  • 百相鍵盤『き』
    2ストローク入力(シフト打鍵を用いる)
    見出しの文字(1打鍵目)と目的の文字(2打鍵目)を仮想鍵盤に表示する
    仮名は子音と母音の組み合わせで入力(平仮名と片仮名を区別する)
    漢字はJISコード順に配置されているのが特徴
  • 漢触こーど
    仮名は1ストローク入力(親指シフト等を使用)
    漢字は2ストローク入力(第1打鍵をスペースでシフトする)
    漢字は“代表読み”に基づいて規則的に割り当ててある
    2ストロークのパターンに3600字の漢字が割り当て可能
  • 打ちやすさを優先したもの
  • ラインプット
    2ストローク入力
    仮名の入力はローマ字式で、左右交互打鍵
    連想式との記述もあるが、配列についての詳細は不明
  • T-Code
    無想式2ストローク入力
    漢字・仮名などを頻度順に割り当てている(平仮名と片仮名を区別する)
  • TUT-Code
    無想式2(~4)ストローク入力
    仮名の入力方法に規則性がある(平仮名と片仮名を区別しない)
    高頻度の漢字については、2字続きの打ちやすさも考慮してある
  • 超絶技巧入力
    無想式2(~3)ストローク入力
    仮名の入力方法に規則性がある(平仮名と片仮名を区別しない)
    記憶の混乱を防ぐように考慮されている
  • G-Code
    無想式2(~3)ストローク入力
    仮名の入力方法に規則性がある(平仮名と片仮名を区別する)
    熟語補完機能を想定して設計されている

漢直ができる仮名漢 bookmark

  • Google 日本語入力 (Windows版・Mac版・Android版)
    かんなと同様にローマ字テーブルをカスタマイズできます。
  • tsf-tutcode (Windows版)
    「CorvusSKK」をTUT-code用にカスタマイズしたものです。

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